探仏記Ⅲ ~気まぐれ仏像探訪~

気が向いたら出かけてみようか・・・

国宝

平成28年新指定国宝・重要文化財@東京国立博物館

約ひと月ぶりに東博へ。

 東京国立博物館  2016/5/5

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↓ この展示スペースにはかなり人だかりがしてた。
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 11室   8室   3室   1室 
平成28年 新指定 国宝・重要文化財  

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展示は新国宝・重文の展示は8室/11室に分かれていたが、仏像は一部を除きほぼ11室に展示されてた。東門院(滋賀)の二童子像は24日までだったようで見る事ができず残念。企画展外の三十三間堂・千手観音と東博所蔵の吉祥天も合わせて展示されてた。印象に残ったのは以下の通り(
撮影は全面禁止)。
まずは11室。最初の①十一面観音は2月に『水─神秘のかたち』展でも拝観した長快作の優美な像、前回は光背があったが今回は無く後ろ姿も確認可能。③二菩薩は奈良博にある国宝・薬師如来坐像に通じる作風との事で、あるいは脇侍だったのか、確かに目元の雰囲気は似通ってるかも。④地蔵菩薩は猫背気味、⑤十一面観音は小仏ながら精巧な細工、法隆寺伝来のようだ。

そしていよいよ待望の⑥
二童子(宝山寺)とご対面、前屈みに頬杖をつきながら伏し目がちに左に目線を走らせる制吒迦童子は、もはや哲学者にさえ見えてくる。江戸期の作ながら、鎌倉期以前の仏像にも引けを取らない優品。一方の矜羯羅童子は大きな目を上に向け少々媚びてるような感じ、まったく正反対の童子の性格を見事に表現。作者は湛海
だが、実仏師は湛海の前半生の作品を手掛けたとされる院達(いんだつ)という人物のようだ。湛海は他にも清水隆慶という仏師も登用している。なお今回は展示されなかった本尊・不動明王は湛海自作らしい。
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参考画像:①③⑥⑨ (画像は枚方市・生駒市HP、ニュース記事より拝借)
叡尊は国宝に昇格、西大寺で何度か拝観しててお馴染み、眉毛が特徴的。⑨不動明王は高野山護摩所の旧本尊で東寺像に倣った大師様、左側に垂れるはずの弁髪が欠けてる。⑩⑪二明王は一具と思われるが作風がやや異なり、軍荼利明王は腕や足に蛇が巻き付き、左足を大きく踏み上げて動的、降三世明王は両足で自在天・烏摩妃を踏みつけて静的。

続いて8室。⑰十大弟子が8軀、常楽院(京都)伝来で一具の釈迦如来も文化庁所蔵のようである。各尊の記載はなくわからず。その他、1室に⑲薬師如来の展示があったが見たことがなかったような・・・・


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続いて久々に法隆寺宝物館へ。
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ガラスケースに入った金銅仏が20体以上立ち並んでるのは圧巻だが、どうも金銅仏の個々を見分けるほどの審美眼を持ち合わせてない。裏手の半跏思惟像は良かった。出口手前に資料室があり、蔵書は多くは無かったが休憩がてら30分ほど仏像写真に見入る。ここは割と穴場かも。


さて、今回は年間パスポートを購入してみた。これから1年間、総合文化展は無料、奈良博・京博も無料、特別展も6種(各1回)まで無料、と無料ずくしなのだが、総合文化展だけだとあと最低でも6回は来ないとペイできない計算だ。毎年そこまでの回数は来ないが、無料ならば何回でも来るのできっと大丈夫。

総合文化展@東京国立博物館〔曹源寺・十二神将〕

久々の更新。

先週末、都内に所用があり、ついでに上野にも寄ってきた。まずは最近オープンしたKANNON HOUSEを目指して不忍池側道を歩いていく....が、通り過ぎて弁天堂あたりまで行ってしまった。駅から行くとド派手なAPA HOTELの手前のビルにひっそりとある。

 びわ湖長浜 KANNON HOUSE  2016/4/10

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中に入るともの凄く静か。スタッフの方が受付と室内に1名ずつ。モニタには長浜の寺・仏像を紹介する映像が流れてて、先客がそれを見ていたのでソロリソロリと入っていき、お目当ての宝厳寺・聖観音を拝観。60-70cmほどの小柄な像だった。何せ1躯展示してあるのみで、他には映像放映と、関連書籍が2つのテープルに沢山置いてあるのだが、とにかく映像を見てる人の邪魔にならないように、と思うとあまりウロウロもできない。静かな空間で、本来なら落ち着けるのだろうが、この時はそうはならず10分もしないうちに退出してきた。3か月ごとに展示替えがあるとの事なので、またその時にでも寄ってみようとは思う。こんな感じだったので正直あまり仏像の印象がない。

続いて東博へ。半年ぶりくらいかも。日曜だったこともありチケット売場に20人ほど並んでいてビックリ。この日は特別展「生誕150年 黒田清輝─日本近代絵画の巨匠」はそれほど盛況ではないらしく、
総合文化展のチケット購入に少々時間を要した。

 東京国立博物館 
 2016/4/10

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 11室   3室   1室 

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11室は優美な毘沙門天からスタート。画像は無いが重文指定された小柄な④如意輪観音(西大寺)も展示されてた。大柄な⑥吉祥天、国宝の⑦広目天と続き、運慶作とも言われる浄瑠璃寺伝来の⑧十二神将が3躯(なぜか残りの2躯は無し)。反対側には素朴な⑨二天像(うち右方像)、⑪毘沙門天など。メインステージの⑫十二神将フルラインナップ、フォーメーションもバッチリ決まってる。上階に移動して1室には⑬日光菩薩、3室には毘沙門天とそれなりにバラエティに富んだ内容だった。

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二組の十二神将を比較してみる。まずは曹源寺の12躯。
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中央の巳神は願成就院・毘沙門天(運慶作)に影響を受けたような作風、群像全体が運慶系統の仏師の作と想像できる。ただ、個々にみていくと若干ギコちない姿形の像もあり複数の力量の異なる仏師が携わった形跡がうかがえる。前列中央の子神はここまで前かがみになって覗いている姿が珍しい。前列両端の寅神・午神は興福寺・東金堂の十二神将にも通じる作風かと。

もう一方の東博蔵・伝浄瑠璃寺の3躯。
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こちらの群像も運慶系統の仏師と推定される。
遠くを臨む戌神は凛々しく、中央の申神はどこか飄々としていている。巳神は前のめりで他の十二神将ではあまりみられない姿形、つま先をピンと立てていて異色。右手に何かしら持物があったと思うが、雰囲気としては弓か三鈷杵だったのではと想像。十二神将は仕様が一定ではないので、同じ名前同士で比較してもあまり意味がない。同じ雰囲気をもつのはこれくらいかな....
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どちらも個性的で◎。上記の展示は4月17日まで。そして、4月23日からはいよいよ静嘉堂文庫美術館で
「よみがえる仏の美~修理完成披露によせて~」展が始まり、東博とは別の浄瑠璃寺伝来の十二神将が4躯展示される。東博と静嘉堂で十二神将の展示期間が重なってないのは博物館の戦略なのか.....いずれにせよ楽しみ。この十二神将は運慶作との説もあり、静嘉堂の展示で調査結果などが示されるかもしれない。
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もうひとつ、四天王が複数展示されてたので比較。毘沙門天3躯、広目天1躯、二天のうち右方天1躯(右方天のみ撮影不可) 。
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道成寺像のみ平安前期で、残りは平安後期~鎌倉期。左2躯は宝塔・戟を持つ手の位置や右足を少し前に踏み出すあたりは似通っている。それぞれ離れて展示されてたので比較しながらみたわけではないが、後で画像で違いを比較してみるのも面白い。

 

冬の京都・奈良旅(番外編): 拝観した仏像

備忘録として.....今回はこんな感じの拝観だった。仏像拝観できた寺院のうち半分の6ヶ寺は初訪問。

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冬の京都・奈良旅(2日目): 泉涌寺界隈/三十三間堂/法金剛院/広隆寺

2日目は最初に三十三間堂に行くという事だけ決めてスタート。三十三間堂はHPで8時開門とあったので、8時ピッタリに現地到着......入口閉まってる.....冬季は9時からと書いてある.....よく見たらHPにもきちんと書いてある....ということでいきなりトホホ状態。時間はあるが何処も開いてそうにないので、とりあえず泉涌寺の方向へ歩き出す。泉涌寺界隈だったら色々拝観できるだろう、と....実際はそうでもなかったけど。


 雲龍院  (うんりゅういん真言宗泉涌寺派総本山御寺泉涌寺別院 別格本山) 2015/12/27

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泉涌寺参道の一番奥手にある塔頭寺院。この界隈は何度か来ているがここは初めて。本尊・薬師三尊穏やかな平安仏、動きは少ないが存在感がある。文化財指定なしでこのレベル、さすが京都。何と台所には大黒天、通称「走り大黒」で走ってるように足を踏み出すユニークな像。


 泉涌寺  (せんにゅうじ真言宗泉涌寺派総本山) 2015/12/27

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続いて少し下ったところの総本山へ。楊貴妃観音も美しいが、本堂の運慶作と伝わる三世仏(阿弥陀/釈迦/弥勒仏)を改めて確認したいと思っていた。前回訪寺した際は補修中で2躯しかなかったので、3躯揃っての拝観は久しぶり......が、遠目でよくわからなかった。よく見えない、という事自体を忘れていた。次回は単眼鏡持参で。


 善能寺  (ぜんのうじ真言宗泉涌寺派・泉涌寺塔頭) 2015/12/27

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泉涌寺本堂のあたりから更に下ると仏塔の最上層のようなお堂がポツンとある。ガラス越に中を見るも頭部が隠れててわからず、観音系のような雰囲気の本尊。


 来迎院  (らいごういん真言宗泉涌寺派・泉涌寺塔頭) 2015/12/27

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入口左手の庭園は拝観できるようだが直進して荒神堂へ。当たり前だが扉は閉まってて本尊・三宝荒神は拝観できず。ここの護法神像は京博に寄託中のようだ。テレビの何かの番組で見た記憶がある。なお庭園は大石内蔵助が建てたらしい。



 今熊野観音寺  (いまくまのかんのんじ真言宗泉涌寺派・泉涌寺塔頭) 2015/12/27

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本堂に上がってお詣りしたが
小振りなお前立ちが見えるのみ。本尊は秘仏の十一面観音。


 新善光寺  (しんぜんこうじ真言宗泉涌寺派・泉涌寺塔頭) 2015/12/27

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本尊は愛染明王らしいがこちらも非公開のようだ。


 
 戒光寺  (かいこうじ真言宗泉涌寺派総本山御寺泉涌寺塔頭・準別格本山) 2015/12/26
 
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一度拝観している丈六の釈迦如来(重文)。運慶・湛慶親子の作と伝わる。作風は違うと思うが、宋風のユニークな顔立ちなど、巧匠の作であることは間違いない。左手の不動明王は暗くて良く判別できなかった。


 法音院  (ほうおんいん真言宗泉涌寺派・泉涌寺塔頭) 2015/12/27

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本尊は不空羂索観音で、ガラス越しに見えるも遠目なので判別が困難。


 即成院  (そくじょういん真言宗泉涌寺派・泉涌寺塔頭) 2015/12/27
 
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特別拝観という事で、間近での拝観できる状況が続いているようだ、これは嬉しい限り。阿弥陀如来二十五菩薩(重文)、そして如意輪観音(重文)からなる「仏のオーケストラ」はいつ見ても壮観。特に二十五菩薩の中で平安期当初から残存する10躯は本当に素晴らしい(手前のほうしか見えないけど....)。

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泉涌寺は塔頭含めて10ヶ寺あり、全て立ち寄ってきたつもりだったが悲田院だけ失念。まぁ、行ったところ快慶作・宝冠阿弥陀如来は拝観できなかっただろうけど。ここから大通りに出て
バスで元の場所に戻る。


 妙法院蓮華王院  (みょうほういんれんげおういん、天台宗) 2015/12/27
 
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ここのところ京都に来るたびに訪れてて、これで3回連続。千体千手観音(重文)に関して確認できたことは別で書く予定(誰も興味はないと思うが....)。後堂(裏手)にもいくつか仏像が置いてあるのだが、不動明王立像の右手に硬貨が2枚ほど挟まれていた。賽銭感覚でやったのかもしれないが、やってはいけない事だなぁ.....ガラスケースに収蔵したほうが良いかと。

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本当は次に京博に行きたかったが土曜日から冬休みで年内は閉館。仕方なく一旦バスで京都駅に戻って近くのカフェで昼食。レンタルサイクルで回ることも考えたが、時々雲がでて雨が降りそうなのと風が冷たくてとにかく寒いんで断念。三十三間堂で端から端まで1時間弱ほど拝観していたので体が冷え切ってしまい、暫くは外に出たくない状態。小一時間ほどまったりしながら、次の仏スポットを検索.....まだ行ったことない寺院で仏像拝観可能なところ......見つけた!


 法金剛院  (ほうこんごういん、律宗) 2015/12/27

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京都駅から山陰本線で10分ほどで花園駅に到着、駅から2-3分というアクセスの良さ。看板の文字が凄い、完全に仏像押しのお寺でしょ、ここは。寺名は聞いたことはあったがどんなところかは知らなかった。律宗というのも珍しい。拝観料払ったらあとはどうぞ、という感じで◎。仏殿=宝物庫に入ると、どかんと丈六の阿弥陀如来(重文)。平等院、法界寺の阿弥陀仏と合わせて「定朝の三阿弥陀」と呼ばれるそうだ。堂内には瓔珞を付けたゴージャスな雰囲気の十一面観音(重文)や、老僧のごとき僧形文殊(重文)、古様の地蔵菩薩(重文)、等身大立像阿弥陀如来と見応え十分。更に、隣にある地蔵院の丈六・地蔵菩薩(重文)もガラス越しに拝観可能、金目地蔵と呼ばれており左右に六地蔵を従え正に地蔵だらけで壮観。

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法金剛院で大満足、そのまま調子に乗って次へ向かうも途中で雨がパラパラ、早歩きで先を急ぐ。


 広隆寺  (こうりゅうじ、真言宗系単立) 2015/12/27

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南大門の金剛力士は鎌倉仏で素晴らしい出来映え、講堂は扉が少ししか開いておらず中の国宝仏は暗がりで見ることができず。宝物殿のラインナップは以前と変わらず。入ってすぐの十二神将(国宝)、最古と言われる不動明王(重文)、中央両脇にそびえる千手観音(国宝)不空羂索観音(国宝)、ピースサインの蔵王権現(重文)など逸仏が沢山。四隅の四天王(重文)のうち最後にある持国天は出色、動きは少ないがスタイルなど東寺・増長天を彷彿とさせ完璧。実は一番の主役である弥勒菩薩(国宝)他に気を取られてあまりきちんと見ていない.....

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続いて徒歩で仁和寺に向かおうと思って歩き出すも雨がポツポツ降りだしたので断念、まだ15時過ぎくらいだったが今回はこれで終了することにした。2日間歩きが多かったので少々疲れ気味だったという事もある。この日は何と言っても法金剛院に行けたのが大収穫。

冬の京都・奈良旅(1日目): 同聚院/極楽寺/観音寺/寿宝寺/西大寺/東大寺

夏季・冬季休暇恒例の奈良・京都旅。いつもなら往復高速バス利用の0泊3日のほぼ日帰り旅だが、今回は少し余裕を持って新幹線1泊2日で行ってきた。やっぱり新幹線のほうが断然楽。9時過ぎに京都駅に到着、初日は東福寺方面から南山城、そして奈良へ移動するルート。拝観した仏像が多いので印象に残ったもののみ記載。


 同聚院  (どうじゅいん、臨済宗東福寺派・東福寺塔頭) 2015/12/26

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東福寺駅から徒歩数分、東福寺の手前。拝観料を払うとあとはどうぞ、と奈良のような自由な雰囲気。本尊は丈六の不動明王(重文)で、定朝の父・康尚作との説あり。間近で拝観できるので丈六の大きさを体感できて◎。左右のガラスケースに小像があり、右手は本尊をコンパクトにしたような不動明王、左手は十一面観音で頭上面にも化仏を配する精巧な細工。

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 極楽寺  (ごくらくじ、浄土宗) 2015/12/26

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近鉄京都線・富野荘駅から徒歩10分ほど、住宅地の中にあるこじんまりとしたお寺。2日前に電話で拝観をお願いしていた。こちらも本堂を開けて頂き、あとはどうぞという感じ。中央檀の本尊は新しめの阿弥陀三尊、向かって左手の檀に行快作・阿弥陀如来(重文)が安置されてる。80cm級の小柄な三尺阿弥陀で、目付きするどく快慶初期作(遍照光院像あたり)に近いと感じた。仏像内部の文書に「過去法眼快慶」の一文があることから、快慶の晩年時期特定につながる有力情報になったとの事。右手の檀には清凉寺式・釈迦如来など。

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 観音寺  (かんのんじ、真言宗智山派) 2015/12/26
 
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近鉄京都線・三山木駅からタクシーで10分弱(920円、寺まで行かず、大通りで降ろしてもらえば7-800円くらいか)、かつては興福寺の末寺であたり一帯が壮大な伽藍だったという。今やあたり一帯は同志社大のキャンパスになってる。拝観を申し込むとご住職と思しき方が本堂を開けて下さり、焼香後に中央厨子の十一面観音(国宝)を手の届くくらいの眼前で拝観できる。拝観してる間、ご住職が朗々と説明して下さるが正直あまり頭に入って来ない。お昼時でもあり拝観中ご住職がずっといて下さるので早いとこ見ないと、と少し焦ってしまいあまり集中できず。

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往路タクシーでバスは2時間に1本くらいしかないと聞いてたので、期待せず徒歩で駅まで向かったのだが、途中バスに追い越された時はショック.....ちょうどあったみたい。徒歩は結局25分くらいかかった。



 
 寿宝寺  (じゅほうじ、高野山真言宗) 2015/12/26
 
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昼食後、同じ三山木駅の線路挟んで反対側に徒歩3-4分ほど、こじんまりとしたお寺が見えてくる。こちらは午前中に電話で何とかお願いをして突撃拝観。お堂を開けて頂き、あとはご自由にという感じ。本尊・千手観音(重文)は実際に千本の腕を持つ真正千手の像で、国内には他に唐招提寺像、葛井寺像と本像の3躯のみらしい。腕が整然と並び美しい。平安仏らしく顔付きは穏やかで、とくかくバランスがいい。右手には等身大の金剛夜叉明王、動きは少々固い(左手には本来降三世明王がいるが、現在京博に寄託中のようだ)。

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この後、奈良に移動したのだが、行くところを決めていなかったためグダグダ。


 西大寺 
 (さいだいじ、真言律宗総本山) 2015/12/26

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三山木から近鉄線で大和西大寺に到着、場所を決める時間ももったいないので、久々に西大寺に行ってみることにした。結局愛染堂まで含めてフル拝観してきてしまった。四王堂の十一面観音(重文)は何度見ても記憶に残らないのだが、拝観すると毎回大きさに圧倒される。次もきっとどんなだったか忘れてるに違いない。本堂では中央の清涼寺式・釈迦如来(重文)や左手の文殊五尊(重文)が良い。特に文殊菩薩は出色で、同じく傑作である快慶作・安倍文殊院像よりも好みかも。愛染堂はレイアウトが大幅変更されてて、以前は本尊を取り囲むように複数の愛染明王があったのだが今は四天王のみで寂しい限り。


 東大寺  (とうだいじ、華厳宗大本山) 2015/12/26

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この後も行く場所が決まらなかったのでお決まりの東大寺・興福寺に決めて、まずは東大寺から。南大門の金剛力士(国宝)をひとしきり眺めてから左手の東大寺ミュージアムへ。千手観音(重文)は 旧三昧堂本尊で量感たっぷり、いつ見ても千手観音界のボスのようなすごい貫禄。特別展示の旧眉間寺本堂の三尊は一具ながら雰囲気がそれぞれ異なる。中尊・阿弥陀如来(重文)は定朝様、右手の釈迦如来こちらも定朝様っぽいが口元がおちょぼ、左手の薬師如来少々厳しめの顔で上記2像より後の時代の作と想定される。続いて、法華堂で暫し休息.....不空羂索観音(国宝)を中心とした国宝仏群に囲まれてまったり。16時少し前に退堂したが、既に三昧堂は閉堂してて拝観できず。二月堂経由で裏参道を通って駅に向かう。

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 興福寺  (こうふくじ、法相宗大本山) 2015/12/26

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こちらも16時で終わりかと思っていたら、何と17時まで開いてる。東大寺からユルユル歩いてきたので結局17時少し前に到着し国宝館も東金堂も入れず。


京都では寺院間の移動に時間がかかったのと、奈良に入ってからは行き当たりばったりであまり多く回れなかったが、今回は2日あるのでこのくらいがちょうどいいのかも。この日は何と言っても行快作の三尺阿弥陀と寿宝寺の千手観音が印象深い。 

京都に戻ってからガシャポンでこれをゲット.....本物は見れなかったけどね。

asr
 
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