探仏記Ⅲ ~気まぐれ仏像探訪~

気が向いたら出かけてみようか・・・

博物館・美術館

『奈良 西大寺』展~東大寺~『源信』展

(記載日:2017/8/5)

快慶展から早二ヶ月、虚脱状態というか燃え尽き症候群というか、仏像拝観へのモチベーションが低下したまま。しばらくは仏像から距離を置いてきたが、東大寺の俊乗堂特別拝観が7月31日まで、一方で西大寺展大阪会場が7月29日よりスタートと俄然行ってみたくなった。一度に2つ見るには29~30日で行くしかない。という事で一泊二日の日程で出かけることに。

早朝の新幹線で京都に到着し、天王寺へ直行。あべのハルカスに初見参、エレベーターで16階へ。


あべのハルカス美術館
創建1250年記念 奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝


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東京会場に続き、二度目の西大寺展。三井記念美術館は少々地味な雰囲気だったが、こちらは入口から色鮮やかで華やか。なぜ大阪会場にも来ようかと思ったかと言えば、東京会場で見逃した浄瑠璃寺・吉祥天と、宝山寺の制咤迦童子が出展されるため。

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会場は三井記念美術館より広く開放的に感じた。この日は初日で開場したばかりの時間帯だったがまったく混んでおらず、むしろ快慶展の時ように人がまばらで若干拍子抜け。(下の画像はチケット)

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結論から言うと、出展仏が半分くらい違った事もあり、東京会場より見応えがあったと思う。

〈クリックで拡大〉
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興正菩薩:4軀の興正菩薩像があり、額の皺、頭部の凹み、眉の下がり具合もほぼ同じ。見比べも面白い。
文殊菩薩:3軀の文殊菩薩像が3方向に向いている展示方法がまず素晴らしい。般若寺・文殊は間近で見ると童子形ながら険しい表情、一方の大智寺・文殊は安阿弥作(=快慶・作)と伝わっており、確かに角ばった顔付きや眼の雰囲気が安部文殊院像に近しい雰囲気。法華寺像のみ獅子が来ておらず残念、こちらも騎獅子スタイルだったら更に迫力ある展示になったと思う。
釈迦如来:お堂で拝観した時より明るいこともあり、衣文線や模様がはっきりとわかる。流麗な衣文線は本当に波打ってるようで見事、実に芸術的。
吉祥天(浄瑠璃寺):まず驚くのが大きさ。堂内では厨子に入り遠め、しかも周囲が等身仏のためかなり小仏に見えるが実際は三尺阿弥陀くらいありそうでびっくり。そして色彩がかなりよく残っている事も驚き。写真でみるとポッチャリした印象だが、実にスラッとした美人さんだった。(MJが惚れるのも納得)
制咤迦童子(宝山寺):再会できたのがまず喜び。江戸期の作ながら鎌倉仏に負けず劣らずの完成度。達観した童子の眼、その姿勢と相まって何と哲学的か。作者が湛海/院達となっており、この院達なる仏師が恐らく湛海の意を汲んで造像していたものと思われる。仏師・院達、他の作も気になるところ。
大日如来(浄瑠璃寺):こちらもお会いしたかった像。秀麗な顔付き、とても理知的で腕利きの慶派仏師の作である事は一目瞭然。
不動明王二童子(浄瑠璃寺):浄瑠璃寺堂内で最も好きな三尊。特に太々しい制咤迦童子の生意気ぶりに脱帽。
一字金輪三尊:一字金輪仏頂尊という像は初めて(中尊寺像が有名?)。像容があまり思い出せないが不動・愛染の両明王を従えてどんなキャラクターなのかが気になった。
不動三尊(松林寺):江戸期の像で制咤迦童子は独特の頬杖ポーズが個性的。

全体的には浄瑠璃寺像群が際立ってよかったのと、宝山寺・制咤迦の達観した眼差しがとにかく印象的な展示会だった。東京会場の印象が本当に消えてしまうくらい、大阪会場は充実していたと思う。




続いて奈良に移動。

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奈良に何度も来てるくせに、「ぐるっとバス」の存在を初めて知った。JR・近鉄両駅周辺の主だった場所を周回する観光客向けのバスなのだが、このバスが凄いのは若草山のほうまで上ってくれる事。手向山八幡宮の近くにも停留所があり、坂を登らずに法華堂界隈に行けるという優れもの。



東大寺    
山号-
宗派華厳宗


【不動堂】


手向山八幡宮の方から東大寺境内に入り、まずは久々に不動堂へ。お断りして堂内に入るも、とにかく暑い。暗いので目を凝らして五大明王を見ようとするが、薄っすらとわかるレベル、それよりよりも暑くて体がもたない。すぐに出て来てしまった。

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【俊乗堂】

続いて、今回の目玉のひとつである俊乗堂へ。通常は年に2日ほどしか開かないため、なかなかチャンスがないが、今回は特別に7月一杯開いており、実に9年ぶりくらいに中へ入る事ができた。

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中央に重源上人、向かって左手に平安期の愛染明王、右手に快慶・作の阿弥陀如来。重源像の
本当にそこに老いた僧がいるかのよう、リアルさにはいつも驚かされる。秋の運慶展での再会が楽しみ。快慶の三尺阿弥陀は快慶展でお会いしたばかりだが、お堂にいるとオーラが全然違う。お香の煙や光の具合の加減のせいか立体的に見え、もの凄く存在感を感じた。やはりこの像はここでお会いすべきなのだと確信。(下の画像はチケット)

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【大湯屋】

この建物の前は何度か通っているが、入ったのは初めて。中央に大きな鉄製の湯船があったのだが、それ以外があまり思い出せない。まぁ、中がどんなになってるかわかったという事で.....


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【東大寺ミュージアム】


あまりの暑さに避暑がてらミュージアムに入館。快慶展に出展されてた西大門勅額の八像も元の場所に納まっていた。かつて法華堂に安置されていた地蔵菩薩は、堂内にいた時にあまり印象になかったが、近くで見ると精悍な雰囲気だった。弁才天は大半の部分が修復されて継ぎ足されているのがよくわかる。

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【南大門】

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続いて、徒歩でお隣の奈良博へ。外は暑いので涼しい博物館で助かる。



奈良国立博物館
1000年忌特別展. 源信 地獄・極楽への扉

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最後は奈良博で源信展。「源信」という名前は正直聞いたことがなかったが、恵心僧都は何となく....のレベル。法然や親鸞よりもずっと前に浄土信仰を広めた僧で死後の世界をイメージ化したらしい。その後継者がこれをベースに色々ビジュアル化したとの事。日本人は長い間、このイメージがのおかげで、生きてる間になるべく悪事を控え善行を施そうしてきた筈なので、そういった意味では画期的。

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展示は以下の通り。出陳品一覧の会場図を拝借して仏像レイアウトを上書き。

メイン展示である六道絵(ずっと六道図って覚えてた....)を順に見ていったが、印象に残ってるのは修羅道の部分で、上方に阿修羅と帝釈天が争っている姿が描かれており、これには興奮を覚えた。

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仏像はあまり多くはなかったが、前半のラストに鎮座する東大寺・閻魔王はこれまで拝観したどの閻魔王よりも迫力があり見ていて怖くなった。源信の創造した世界は確実に現代に引き継がれている.....

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即成院の二十五菩薩のうちの3軀は間近で見る機会が少ないので貴重な機会。後期には別の3軀がお出ましになるようだ。菩薩の呼称が平等院鳳凰堂の雲中供養菩薩みたいに〇〇号となっており、展示仏から推測すると以下のような番号割り振りになっていると思われる。脇侍2軀は番号がついているか定かではでない.....(注意:あくまでも個人の推測)

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【なら仏像館】


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最後は少しだけ展示替えのあった仏像館をさらっと1周。快慶・作の浄土寺・阿弥陀如来が中央室の中尊として復帰、秋篠寺・梵天が降三世明王のいる室に移動していた。快慶・作の正寿院・不動明王は姿が見えず.....お寺のほうに戻ったのかな?


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この後、興福寺の境内を通りニ塔を見ながら宿泊地へ向かった。

『木×仏像』展@大阪市立美術館

(記載日:2017/6/3)

朝一で京都から大阪・天王寺に移動。京都は奈良も大阪も1時間以内で行けるので便利。

大阪市立美術館
木×仏像(きとぶつぞう) 飛鳥仏から円空へ
日本の木彫仏1000年

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開館前の9時過ぎに到着、既に5~6人の列ができていた。立派な建物だが、大阪「市立」と聞いてしまうと日本〇〇の会とかに民営化されて展示の質が落ちやしないか余計な心配をしたくなる。学芸員を攻撃する変な大臣とかもいるご時世、博物館商売もやりにくい時代になってきたのかも。そんな中、こういった興行重視ではない(...のかはわからないが)展覧会が開催されるのは実に有意義。

<パンフレットより>
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本来は館内の右半分のスペースにある第10展示室から進むのだが、開館直後でどの展示仏も人だかりがしていたので、一旦中央のロビーを横切り、反対側の左半分のスペースにある第5展示室から見ていく事に。

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まだ誰もいない展示室でゆっくり仏像と対峙、こういうのは結構好き。入るといきなり四天王と左右の持国・多聞天に囲まれる。四天王寺・四天王は左から広目天→持国天→増長天→多聞天と、持国・増長天が逆になっている。これは前日の講演でも説明のあった高野山金剛峯寺の大仏殿様四天王の持国・増長天像の名称がやはり逆になっている事と関連があるかもしれない。あちらは像の向きと視点により勘違いがあったかもしれないという説だったが、同じような事なのか。以下、気になった仏像をいくつか....

四天王 [四天王寺]:広目天の左手、手を裏に返した経巻の持ち方が特徴的。
十一面観音 [個人蔵]:円空仏(パンフに画像あり)。衣文の流麗な彫りが目を引く
蔵王権現 [大門寺]:トリオのうち、向かって右手の権現像は眼パッチリで躍動感がもの凄い!踊ってるよう
大元帥明王 [延命寺]:珍しい製作途中の仏像頭部。キリ点と呼ばれる彫位置のマークのような跡があちこちに
伝聖徳太子 [若山神社]:どう見ても神像、聖徳太子が神格化された、とも思えぬ


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続いて元の順路に戻り第10展示室へ。こちらは更に展示仏が多かった。入ってすぐ東博の菩薩像や、東大寺の「ヨッ」という感じの弥勒如来などの個性派仏。奥に進むと今回の目玉でもある西住寺・宝誌和尚。こちらも印象的なところをいくつか....

阿弥陀三尊 [四天王寺]@10室:中尊は螺髪がなく中央が盛り上がってるだけ。両脇侍は片足を挙げた珍しい姿
地蔵菩薩 [蓮花寺]@11室:今回一番凄いと思った仏像。険しい顔付きは近寄りがたいオーラを発している。戦時中に池に沈めて隠したという由縁のせいか顔・体に無数の荒々しい筋があり厳格さを際立たせるが、それが却って美しく感じられた
虚空蔵菩薩 [孝恩寺]@12室:ドッシリと目が座った感じが昔の上司を彷彿とさせ、眼を合わせる事ができず
阿弥陀如来 [大門寺]@13室:定朝様の秀作。台座が裳懸座である事から当初は釈迦如来で手を付け替えてる可能性ありとの事
阿弥陀如来 [専修寺]@13室:慶派の阿弥陀仏。蓮慶作かと解説にあったが、そもそも蓮慶とは何者?
地蔵菩薩 [春覚寺]@13室:快成作。前日の講演で八葉蓮華寺・阿弥陀像の光背が本像と共通であると説明があったばかり。仏師名に「快」が入っている快成なる人物の出自が大いに気になるところ

2時間ほどで退出。前日の快慶展で奈良博に7時間ほどいた事もあり少々疲労が残っていたため、これ以上は無理しない事に。もう一度確認したい仏像が意外と多いが記憶頼みにも限度がある。展覧会で図録を購入する事はほとんどなく、今回も購入しないで帰ってきてしまったが、少々後悔している。

「木」にこだわった展示、との事だったが正直なところ材質としての木の種類についてはそれぞれの特徴を掴むところまで見切れず。あくまでも時代ごとの作風や一木・寄木造りの違いなどのほうに興味が集中。それでも多くの木彫仏を十分に堪能できて満足度の高い展示だった。

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あべのハルカスが見えた。もしかしたら夏休みあたり、西大寺展大阪巡回時に行くかもしれない。
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京都駅に戻り、買い物をしていたら帰宅時間になってしまったのでこの日は他の場所には寄れず。近鉄線の電子公告には阿修羅。
わたしも、奈良派。...だけどね。

ふたたびの『快慶』展

(記載日:2017/6/6)(改題:2017/6/8)

快慶展からもう1週間以上......6月4日にはついに閉幕。あれこれ書いてみるもなかなか内容がまとまらない。印象は強く残っているのだが、細かい記憶が取り出せない。とりあえず画像と配置図だけアップしておこう。

当日の13:30に講堂で聴講した公開講座「快慶作品に関する二、三の問題」についてもまた別に記したい。


奈良国立博物館

二度目の快慶展。そしてこれが最後の快慶展。

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各尊とできるだけ沢山向き合おうと思いながら中へ....

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展示終了している孔雀明王を加えると全36軀の快慶仏が一堂に....まさに奇跡!


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行ったり来たり、近くで目を凝らしたり遠くで眺めたり、じっくり3時間、心置きなく拝観 .... いやいや、本当はまだその場を離れたくなく、閉館のアナウンスに後ろ髪引かれながら退館したのだった。こんな気持ちになるのはもちろん初めて。


入場者数が10万人超えとはなったものの、これだけの展示内容にしては少なかった気がする。それが春という季節だったからか、場所が奈良だったからか、快慶のネームバリューが思ったほどなかったからなのかはわからない。しかし、関係者の皆様には申し訳ないが、それでよかったのだと思う。快慶仏を愛する人々が、快慶仏とじっくり向かい合える空間がうまれたのだ。これ以上、贅沢な展覧会はかつてなく、これからもきっとないだろう。そんな貴重な場所に二度も来れたことを素直に喜びたい。

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これほど心に残る展覧会はかつてなかった。 この空前絶後の快慶展を実現して頂いた関係者の皆様方には感謝の言葉しかない。 各尊がそれぞれの場所に無事にお戻りになられますように....

璉珹寺~元興寺~なら仏像館

(記載日:2017/6/2)

10:00過ぎ、1ヶ月ぶりの奈良に到着。ここからバスで15分ほど移動。

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璉珹寺
山号常光山
宗派浄土真宗遣迎院派

秘仏開帳。ここは実に7年ぶり、正直前回の訪問時の事はほとんど覚えていない。

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こじんまりとした境内、何となく記憶にあり。

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本堂に入ると、中央厨子に鎌倉期の裸形阿弥陀如来、髪は清凉寺式釈迦如来のようで縄状に渦巻いている。向かって右側に平安期の観音菩薩、こちらのほうが古い事から元々の本尊は別にあったものと考えられるようだ。反対側の勢至菩薩は観音菩薩と同等の作風ながら室町期で後の時代に作風を模して造られたもの。本尊も脇侍2軀も重文指定。

<璉珹寺のパンフレットより>
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ちなみに本尊の袴は50年に一度、履き替えるようで、前回のものは本堂裏手に展示されている。眺めていたら、年配の女性の方が色々説明してくださった。袴には青龍・朱雀・白虎・玄武の四神がちりばめられて模様を成している。良く見ると非常に上品でセンスが良い。履き替える際にはまったく同じ仕様で作られるそう。隣においてあった幸福の鐘を鳴らして合掌したら、「鳴りやむまで...」と言われて暫し余韻に聞き入る。これで幸せになれる、筈。居心地の良いお寺であった。もう少しまったりしたいところだったが、次へと向かう。


元興寺
山号-
宗派真言律宗

徒歩で北進していると元興寺の脇を通ったので、久々に寄ってみる事に。

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何度か来ているはずだが、本堂は智光曼荼羅以外何があるのか記憶になく。あがってみると、中央の曼陀羅に向かって右手に智光、左手に頼光のお像、裏手には十王、背面の壁沿いには真言律宗開祖の叡尊(西大寺像の摸刻)、客仏の地蔵菩薩薬師十二神将など。

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続いて法輪館(収蔵庫)へ。

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入って左手の壁際、中央には平安期の阿弥陀如来。

<元興寺のパンフレットより>
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7年前に来た時から多少配置が変わっていた。3軀ほどが東京で開催中の「西大寺」展に出張中。阿弥陀仏の左手の薬師如来は慶派の作で顔付きが凛々しくてなかなかの秀作。以前は2Fに如意輪観音が1軀ポツンと佇んでいたが、今はすべて1Fのエリアに移っているようだった。

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奈良国立博物館

更に北進して12時少し前に本日の目的地、奈良博へ到着。公開講座を聴講しようと思って、12時からの配布の整理券をもらいに来たが既に長蛇の列。定員が200名弱だったので、あと10分ほど遅れていたら危なかったかも。

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13:30開始の講座まで時間があったので、博物館の地下でランチ。途中、物凄い数の学生が入ってきてビックリ。土日でも修学旅行に来てるのか.....何せ博物館は確か高校生まで無料だったような....こんな大勢と一緒になったらまずいと思い早々に食べて出てきた。

【なら仏像館】

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まだ少し時間があったので仏像館へ。学生もパラパラいてやや混雑していたが、特に支障はなく。先月来た時とラインナップは同じだった。

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この後の講演の内容についてはまた別で書く予定。とりあえず一旦ここまでで区切る。

『茶の湯』展と『新指定 国宝・重要文化財』@東京国立博物館

GWの谷間で多少すいているかなと出かけてみたがそうでもなく、それなりに混んでいた。天気もよかったし.....

東京国立博物館
本館に行こうか迷ったが、荷物だけロッカーに入れて中から平成館へ向かう。
(なので、平成館の写真がない....)

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特別展「茶の湯」
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茶の湯の事は何もわからずとりあえず来てみた。入ると物凄い人の数にビックリ。そして今回の目玉でもある油滴天目や曜変天目は360°見れるショウケースの周囲を二重・三重に人が囲んでおり、近づくのも憚られる。これが仏像だったら遠目でもまだ胴から上の部分が見えたりとかするかもしれないが、茶碗はそうはいかない。背伸びして辛うじて「物」がそこにある事がわかるレベル。これはゆっくり鑑賞していたら日が暮れる....という事でシフトチェンジして流し見モードに。
結局ひとつずつ解説を読んでいく集中力も欠き、15分ほどで出てしまった。少々もったいない感じもするが、5月4日期限の年パスで入ったので、まぁ期限前までに使用できて無駄にはならず良かったかなと。

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場外で10分ほどの紹介ビデオのコーナーがあり、これを見てきた。とりあえず素人はこれで十分かも。また、人が少ない頃合いを見計らって来てみようと思う。(そんな時期があるのかどうか....)でも10日ほど前の奈良博・快慶展の時とは時期も時間帯も異なれど、ざっと10~20倍の人がいた事は間違いない。

先月買った「目の眼」で茶器特集をやっているのでもう少し勉強して来ようっと。
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再び本館へ戻ってこちらへ。
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11室奥の十二神将の前に群がる12人のひと(自分含む)

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先月来た際には右方天のみの展示だったが、今回は左方天も。ただ並んで配置されてないのが少々不満。
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右方天(画像では左側)は多聞天、左方天は持国天だと思われるが、二像は若干作風が違うようにも思えた。特にお顔。右方天が妙にノホホンとした感じに見えてしまい、左方天のキッとした顔付きと対照的に感じる。(改めて画像でみたらそれほどノホホンともしてなかったけど)
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平成29年 新指定 国宝・重要文化財
仏像は8室の入口付近に8軀、11室の半分のスペースに11軀と、分かれて展示されている。

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正直なところ、あまりパッとしなかったという印象。金剛寺の巨仏三尊は来館しないのは仕方ないとして、法華寺の維摩居士像や恵明寺の不動明王像などがあればもう少し見所があったかもしれない。特に恵明寺は足立区とかなり近郊にあり、今後拝観のチャンスもあまりないと思われるので、こういった機会にお会いできなかったのは残念。

展示仏の中では、京都 廬山寺の
来迎形阿弥陀三尊が秀逸。鎌倉時代の作のようだが、雰囲気としては即成院の阿弥陀二十五菩薩を彷彿とさせ、中尊は量感がある。脇侍は大和坐りで、向かって左側の勢至菩薩は合掌スタイルではなく「往生者に差し掛ける天蓋を執っていた」との事、あまりよく理解できず。金剛寺 大日如来光背の化仏が2軀、そのうちの1軀は快慶風、恐らく脇侍の不動・降三世明王を作った行快の手によるものとの解説があり、確かに顔付きを見るとそれっぽい。旧小松寺本尊の千手観音も素晴らしかったが、顔の色だけ全体と違っていて少々後補っぽく見えてしまった。平泉中尊寺・基衡壇の像に近い作風との事。三佛寺の蔵王権現はあまり記憶にないのだが、三井記念美術館の「蔵王権現と修験の秘宝」展で拝観してるはず。

3室入口には愛知 本證寺の聖徳太子(孝養像)、その左手には大日如来などの出土仏(金銅仏)がいくつか。


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最後に久々に資料室へ寄ってみた。
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何時間でもいれる。2時間弱、主に過去の展覧会図録、三十三間堂の千体千手観音が掲載されてる書籍、「鎌倉時代」「運慶・快慶」に関連する書籍を中心にとっかえひっかえ見ていった。中に多くの快慶仏が掲載されているものがあり、これは絶対買いだ!と思い、自宅に帰ってから検索しようとするも書籍名を書いたメモが見つからず.....(たぶんこれだろう、と当たりはついてるけど)

快慶展の図録は超充実しているのだが、今回未出展の光台院像・遍照光院像・大行寺像が掲載されていないのが唯一残念なポイント。上記の書籍はそれらも掲載されているので、これで補完すれば全快慶仏を網羅できる。(訂正:これらの像も掲載されていた)
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