前日の土曜に出かけようと思っていたのだが、午後から悪天候の予報だったので日曜に変更。結果的にはそれほど天気は崩れなかったけど。今日は暑いくらい。次週はいよいよ快慶展に臨む予定となっているのだが、はやる気持ちを抑えて西大寺展に行ってみた。

三井記念美術館
創建1250年記念「奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝」
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西大寺は数度行ってるが直近では2年前。ただ、その時は愛染堂は特別公開の時期ではなかったので、愛染明王を拝観するのは7年ぶりくらいになる。主に以下の2つの展示室に仏像が集約されて展示されている。不空院・不空羂索観音や、極楽寺・釈迦如来(立像/坐像)などまだお出ましになっていない方もおられたようだ。
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最初に展示室4に入室した際に、パッと見スカスカだな、と感じた。実際にはスカスカな訳ではなく、割と小ぶりな仏像が多かっただけ。レイアウト図には記載しなかったが、如意輪観音の横には特大の十二天図が2幅あったり、それなりに大物もあった。あと気になったのは、全面ガラス張りになっていてガラスの継ぎ目が所々あるわけだが、継ぎ目の部分は普通展示を避けるのかと思いきや、割と継ぎ目ど真ん中というのは無いもののいくつか継ぎ目にかかって展示してるものもある。「書」なんかは継ぎ目にあってもそれなりに読めると思うけど、仏像は形状を見るわけだから、そこに継ぎ目がかかるのはいかがなものか。少々センスを疑ってしまうが、展示物が多くやむを得ぬ措置というように解釈しておく。

過去に拝観した仏像が殆どであったが、やはり寺院と美術館では印象が異なる。今回は相当な至近距離で拝観できる。これは本当にありがたい事。寺院よりも明るいところなので、彩色・模様なども確認ができる、という所は美術館ならでは。寺院での拝観は建物や法具など全体を含めて、とそれぞれ良さがあるものだ。

今回気になったのは以下のようなところ。
愛染明王(西大寺):憤怒相がいい(うまく表現できないが、慈悲深くも感じる)
興正菩薩(百毫寺):国宝の西大寺像が毅然としてるのに対して、少々うつむき憂いてるようにも見える
文殊菩薩(西大寺):今回一番見たかった像で、衣の皺・模様が精細に表現され、本物の布を纏ってるようなリアルさ
善財童子(西大寺):可愛らしい印象だったが、案外がっちりした逞しい体形だった
最勝老人(西大寺):いつも後ろに控えめに立っておられるが、今回横並びで前方に。衣の表現は結構凝っている
地蔵菩薩(西大寺):頭部は後補で作風が違うと思うが、衣文のキチキチとした彫り具合が印象に残る
文殊菩薩(法華寺):未指定の像ながらキリッとした表情、スタイル共に素晴らしい
普賢菩薩(岩船寺):華奢なイメージそのまま、象の眼が好き
地蔵菩薩(不退寺):扁平顔? 個人的にはかなり衝撃的。写実的な像が多い中、デフォルメした容姿
太山王司命司録(百毫寺):量感ある3軀を間近で見ると、ものすごい迫力


6月に浄瑠璃寺の吉祥天が数日だけお出ましになるので、その際にまた来ようと思っていたのだが、図録をパラ見していたら大阪展ではかなり異なるラインアップになるようだったので、そちらに出かけた方がよいような気がしてきた。例えば....
◆浄瑠璃寺:大日如来、不動三尊 宝山寺:制吒迦/矜羯羅童子、五大明王 大智寺:文殊菩薩 百毫寺:伝文殊菩薩 般若寺:文殊菩薩 ....など。(ザッと見ただけなので、正しいか別途確認が必要)

特に宝山寺・
制吒迦童子と浄瑠璃寺・大日如来は是非拝観したいと思っている。



びわ湖長浜 KANNON HOUSE
久々に上野駅経由で来たので、こちらにも寄ってみた。

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どこかでお会いしたような観音さんだなと思ったら、昨年「観音の里の祈りとくらし展Ⅱ」で拝観済みだった。正直なところ、ここは居づらい....たぶん5分もいなかったと思う。案内の方の視線を背中に感じながらの拝観は厳しい。写真も撮る余裕もなく早々に退散。来たのは3度目くらいだけど毎回同じ思いをするのでもう来ない方がいいかも。自分には合わない、それだけ。
 
桜がほぼ散っている上野公園の中を通りながら、清水観音堂に少し立ち寄り。
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東京国立博物館
最後は東博へ。
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11室の展示は前回と同じ。もう間もなく「平成29年新指定国宝・重要文化財」展で展示替えがあるはずなので、GWあたりで再訪しようと考えている。
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3室正面には浄瑠璃寺伝来の十二神将のうち未神が単尊で展示されてた。このポーズは何を表しているのか未だにわかっていないが、何か戟(槍)のような物を持っていたのではないかと推測。運慶展にも出展されるのだろうか?であれば全尊揃う事を期待したい。

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続いてこちらも少しだけ寄ってみる。
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素晴らしい青銅器群は眺めているだけで楽しい。
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いよいよ来週は快慶展。テンションばかり上がって仕方ないが、時間はたっぷりある筈なので心ゆくまで堪能してきたいと思う。
欲しかったこのチラシも三井記念美術館で入手できた。さっそく部屋にでも飾っておこう!ちなみに奈良まほろば館と東博にはこのチラシは置いてなかったなぁ。
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