いつものように急きょ日帰りで京都旅を決行。今回の目的はズバリ京博の泉涌寺展。他は何も決めずに出発。移動中に行き先を決めればいいやと思ったのが甘かった・・・・前日遅くまで飲み会だったこともあり、新幹線に乗った途端爆睡。少々体もだるく、若干気分悪い状態で京都駅に降り立つ。取りあえず本堂改修工事が迫っているという清水寺へ久々に行ってみることに・・・・結果的にグダグダな旅になってしまった。

清水寺
山号音羽山
宗派北法相宗
9年ぶりくらいだろうか、久々の参拝。9時台でもすでに人が多い。
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本堂内は本尊(前立)・千手観音と二十八部衆が金網越しに拝観できる・・・・が、暗い堂内で目を凝らしても単眼鏡で見ても輪郭くらいしかわからず、残念。西門・釈迦堂・阿弥陀堂・奥之院など改修工事中の建物が多く、個人的にはあまり見所がない感じがした。本堂も近々改修工事に入るらしい。
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法観寺 八坂の塔
山号霊応山
宗派臨済宗建仁寺派
続けて、清水寺から坂を下り「八坂の塔」で有名な法観寺へ。そもそも、重文の五重塔は遠目にしか見たことがなかったし、法観寺という寺名も何かで聞いたことがあるくらい。塔は近くでみるとなかなか立派。
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拝観料を払って境内に入ったが、五重塔と2、3の堂宇があるのみ。何と五重塔は中に入る事ができ、しかも二層目に上れる!これはなかなか貴重な体験。おまけに撮影OKとあって、色々撮らせて頂いた(悲しいことに大半がピンボケ)。
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二層に上る急階段、心柱も見れる。二層は天井が低く中からの景色はそれほどでもなかったが経験としてはよかったかと。壁画も当時のものかわからないがきれいに残っている。
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初層には心柱を中心に以下のように四方に如来が配されている。
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西方の弥陀如来はどう見ても大日如来なんだけど・・・・作風はどれもバラバラ、古仏のようでもあるし、提供者名が書いてあったので新しい時代のものかもしれない。いずれにせよ、塔の中で四仏が拝観できる環境は素晴らしい。
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境内には他に薬師堂・太子堂があるが、拝観できる堂宇としてはこれだけ。しかしながら、先ほどの清水寺よりは個人的には見所が多く感じた。


建仁寺
山号東山
宗派臨済宗建仁寺派大本山
次に行く所をなかなか決めれずにいたが、時間が勿体ないので徒歩圏内にあるところを探して一番近くの建仁寺に行ってみた。到着してから高台寺に行ってもよかったかなと思ったが、反対方向ということもあり今回は断念。建仁寺も堂内含めて撮影は自由。
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ところで、建仁寺って何で有名なんだっけ?というレベルで訪れたものだから見所もわからないまま入堂。俵屋宗達の風神雷神図屏風だ!と途中思い出した。本物はガラス越の拝観になり、うまく撮れなかったのでデジタル復元版を撮影。ほとんどの襖絵や絵画は復元されたものだった。
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法堂の双龍図は迫力があった。さすがに禅宗寺院は自分と向き合うために心を落ち着ける仕掛けが沢山施されているが、個人的には仏像を見てテンションを上げて心を満たしたいという煩悩が今のところ勝っていて、落ち着ける場所で落ち着かない感じ。
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西福寺 子育地蔵尊
山号桂光山
宗派浄土宗
建仁寺からまた徒歩圏内の六波羅蜜寺に向かう途中で「京の冬の旅」という看板を発見、知らないお寺だったがせっかくなので寄ってみる。同じく特別公開の対象になっていて仏像拝観できそうな壬生寺と聖護院が今日は拝観休止となっていて残念。
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入堂直後に団体45人が入ってきて一時狭い堂内すし詰めのような感じに・・・・参った。本尊は室町時代の仏師、春日・作の阿弥陀如来、少々つり目気味だが堂々たる体躯。脇には毘沙門天。どちらも煤で黒くなっている。人がいっぱいという事もあり、肝心の地獄絵図はさらっと見ただけで退堂。

この後、すぐ先の六波羅蜜寺に向かったが、少々疲労気味のためスルーして小休憩することに。

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妙法院 門跡
山号南叡山
宗派天台宗
休憩の後、こちらも「京の冬の旅」で特別公開の妙法院へ。三十三間堂はいつもお世話になっているが、本家にお邪魔するのはこれが初めて。
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寺内は撮影禁止なるので、外からのみ撮影。
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大書院で狩野派の襖絵について解説しており10人ほどが中を覗き込んでいる脇を抜けて、その先の護摩堂へ。護摩堂では待望の不動三尊(不動は重文)にお目にかかるも、黒いお姿のため単眼鏡で見てもあまりよくわからず少々残念。脇侍の制多迦童子が個性的で◎。他にも小仏が沢山あったがどれもあまりよく確認ができず・・・・その先の龍華蔵という収蔵庫のようなところにも最後に仏像が数躯あり。(あまり良く覚えてないけど)

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宸殿を通って元の玄関に到着。
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宸殿と本堂(普賢堂)を外から撮影。今まで知らなかったが普賢堂は別の入口から入って常時拝観できる。行ってみたところ確かにガラス越しに中の本尊を拝観する事ができた。ただし、遠目なのであまりよくはわからない。

ところで、妙法院には門の脇に休憩所があるのだが、そこに置いてある書籍がかなり充実している。仏像本が沢山!これなら休憩も楽しくなりそう。
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妙法院 蓮華王院
山号南叡山
宗派天台宗
妙法院の境外仏堂である三十三間堂。改修工事が終了していて、仮設の出入口が設置されていた部分は障子戸で締められていた。新設の参進閣はお堂裏手と繋がっていて、そちらから出入りする(ほぼ元の形に戻った)。
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恒例の最前列100躯確認しながらの拝観。昨年末にPCが壊れて、千体千手観音に関するファイル群がなくなってしまったので、手元にある資料は前回拝観の時に印刷しておいたもののみ。拝観するたびにマニアック過ぎるなとも思いつつ、どうしても確認したくなってしまう。
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京都国立博物館
ラストはお隣の京博。夜間拝観ありの日なのでゆっくり観て回れる。
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まずは1Fの仏像スペース。

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【日本の彫刻】

千手観音: 湛慶作。三十三間堂より間近で、しかも斜め後ろからも拝観可能で◎
地蔵菩薩: 印浄作。玉眼だと思うが、左目が涙目

十一面観音: 天衣の巻き方がかなり複雑で特徴的
不動明王: 行快作。快慶・不動と比較すると、髪型のせいか愛嬌とユーモラスあり

【神像と獅子・狛犬】
●毘沙門天
(誓願寺): 宝冠部分が花のような感じ
毘沙門天(妙傳寺): 首をすくめているような感じ
伝摩多羅神: 左側に体を傾けてて飄々とした感じ
狛犬・獅子(八坂神社): 4対の中で一番凛々しい感じ

【特別公開 修理完成記念 鳥取・三佛寺の蔵王権現立像

蔵王権現(脇本尊その2): 像容が定まっていない時代の作で足を上げないタイプ。

2015年の『
蔵王権現と修験の秘宝』展では7躯のうち本尊と脇本尊1躯を除く5躯の展示だったが、今回は未展示だった脇本尊の修理が終わって公開されたもの。これで脇本尊6躯は全躯拝観。


続いて隣の特集陳列スペース。今回の旅のハイライト!
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特集陳列 皇室の御寺 泉涌寺
三宝荒神: 肌の色が生々しく、像形にも破たんがない慶派の作
護法神: 十二神将っぽいが、こちらは皆上半身が裸。
楊貴妃観音: 想像より大きく、顔も大きく、そして眼も大きかった・・・・
月蓋長者: 欠失した善財童子と共に、かつては楊貴妃観音の脇侍を務めた 宝冠阿弥陀: 快慶作。快慶作品の中で上位に入る美仏

今回の京都旅は、三宝荒神・楊貴妃観音・宝冠阿弥陀の3躯の拝観に来たようなもの。

三宝荒神は子嶋寺の僧が感得した「子嶋荒神」仕様で、頭上に興福寺・文殊菩薩と同型の方形を戴く。肌色がきれいに残っており、蝋人形のようにも思える。5躯の護法神は小ぶりながら
こちらも慶派の作のようで写実的、由来・名称・キャラクターなどは不明との事。

そして寺外で初めて拝観する楊貴妃観音・・・・想像よりも大きくてまずビックリ、そして下から拝むように見上げたところ、眼が大きくギラギラしていてまたビックリ。顔も体に比べて大きく、光背がないこともあってお寺で見る優雅で繊細な雰囲気は微塵もない、表現が難しいが野性味ある感じにただ唖然。結論としてはお寺で遠目に見たほうがはるかに良いという事を実感。 

久々の快慶・作の宝冠阿弥陀もやはり寺外では初めて拝観。 間近で截金模様など確認できて良かったが、何か物足りなさを感じた。恐らく、お寺では光背も含めて全体的な美しさを醸し出していて、それが印象に残っているからだと思われる。ただ完成度の高い美仏であることには間違いない。

とにかく3躯を拝観できて良かった良かった。 

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時間を気にしないで拝観できるのはいいね。これにて撤収・・・・・本当に1日グダグダだった。次回来る時は計画的に!