2ヶ月ほど多忙な時期が続いてしまい、文化財ウィークやら特別開帳やら展覧会やら、色々見逃してしまった。今日は久しぶりにゆっくりできる時間が取れたので、こちらへ足を運ぶことに。

金沢文庫 生誕八〇〇年記念 特別展 忍性菩薩 ―関東興律七五〇年―
かなざわぶんこ入館日:2016/12/17
所在地: 神奈川県横浜市金沢区入館料:700円

8月に奈良博で見てきた「忍性」展から早4ヶ月。復習も兼ねて....

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会期は明日まで。ギリギリ間に合った。11時頃に入館したが、人はまばら....7~8人しかおらず。

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極楽寺の諸仏や観音寺・如意輪観音は奈良博展示で拝観済み。如意輪観音は右下の一臂が欠けていた。阿弥陀三尊は来迎形式で作者は讃岐別当有慶というらしいが、顔付きはあまり慶派の感じはなく中尊は以前東博で拝観した永仙・作の阿弥陀あたりに雰囲気が似てる気がする。左肩や胸元の衣の表現がかなり凝っている。

釈迦如来
十大弟子が二組同時に展示されてるところが個人的には見所。釈迦如来は極楽寺像がスマートで洗練されているが、十大弟子は称名寺像のほうが写実的で動きがある。一番のお気に入りは極楽寺・文殊菩薩で、理知的な顔付きが魅力的、バランスも見事。隣の釈迦如来は似たような顔付きながら髪型が違うので雰囲気も全然異なる(髪型含めた見た目の印象は大事)。作者はいずれも善派仏師と考えられており、東国の真言律宗寺院との関わりが深いようだ。また、鎌倉国宝館で展示されている建長寺・千手観音は極楽寺像の作風に通じるものがあるそうなので、今度行った時にチェックして来よう。

ほんの一部だが唐招提寺の東征伝絵巻も展示されていて、正に奈良博・忍性展の縮小版のような印象だった。忍性の団子鼻も久々に見れてニヤリ。来年度の運慶展・快慶展のパンフレットが置いてないかと思ったけど、既に在庫切れになって置いてなかった、残念。


称名寺 
しょうみょうじ宗派: 真言律宗別格本山拝観日:2016/12/17
所在地: 神奈川県横浜市金沢区山号: 金沢山拝観料:-

恒例の称名寺境内へ。晴天で爽やか、浄土庭園の静かで落ち着いた雰囲気はいつ来てもいいものだ。

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いつもは遠目に本堂を見ながら帰路につくのだが、久々に近くまで行ってみた。少し開いてる前扉より中を覗かせてもらったが厨子は閉まっていて本尊とはお会いできず(まぁ、当たり前か)。これまた久々に太鼓橋を渡って仁王門の方へ。

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いつもながらにこの重文・金剛力士は見応えがある。この像は像高4m近くあり、院派仏師・院興らによる鎌倉末期の造像。一度、柵なしで全身拝観してみたいものだ。

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参考文献: 日本の美術No.537

〔注〕 記載情報(宗派・山号・拝観料・文化財指定・仏像配置・名称など)は個人調べなので間違っていてもあしからず  



【番外編】

様々な寺院の十大弟子を並べて比較してみる。各寺の尊名は「伝」が多く、本来どうなのか気になるところ。どの像と比較しても称名寺像が一番躍動的なのがわかる。

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