NHK放送博物館というところでハイビジョンのコンテンツ放映をやっており、今回は三十三間堂が8Kスーパーハイビジョンで見れるという事で行ってきた。だいぶ早く到着してしまったので、まずはこちらから・・・・


三井記念美術館 松島瑞巌寺と伊達政宗
みついきねんびじゅつかん入館日:2016/10/2
所在地: 東京都中央区日本橋入館料:1300円

33年に一度(最近、このフレーズ良く聞くけど・・・・)しか開帳されない、瑞巌寺・五大明王が拝観できる貴重な機会。これを逃すと次回は2039年になってしまう。その時はまだ何とか生きてる年齢だとは思うが、ここで見ておかないと。

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パンフレットの画像を拝借。

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ゆっくり見る事ができたが、感想は仏像のみ記載。

中間の展示スペース奥に、似通った顔付きの小振りな秘仏・五大明王が横一列に並んでおり壮観。よく見るとどれも少々粗彫りで腕などに彫跡が残っている感じなのだが、中尊の不動明王だけは別格。彫りが繊細で滑らか、顔付き凛々しく体躯も堂々としており存在感が際立つ。いやー、正直秘仏とは言え地方仏なんでちょっと舐めていた部分はあったのだが、認識が甘すぎた。色彩も部分的に残っており当初の姿をイメージするには十分。恐れ入りました。

残りの4躯に関しては、若干腕が落ちる気がするが、顔付きや装身具などは不動明王と共通項があり、一具像としては見応えあり。ただ、腕がか細く少々明王像としての貫禄が足りない。左端の大威徳明王は左右合わせて6足だが、左足3足を全て牛の背に載せているのは珍しい気がする。大抵、一番手前の1足のみ載せてると思うが・・・・どの像も持物が殆ど欠失しているのかフリーハンド状態なので当初がどんなだったか色々想像してみるのも楽しいかも。。

五大明王の左手には鎌倉期の不動三尊。先ほどが「大師様の弁髪」「坐像」であるのに対して、「巻き髪」「天地眼」「立像」と対照的ないでたち。中尊の不動明王は顔がやや長いように思える。制咤迦童子は胸前の衣の結び目を逆手で握っていて表情もキリッとしてる。一方の矜羯羅童子は解説に現代にも通じるような顔といったことが書いてあったが、正にアニメの登場人物みたいな雰囲気でこれまた個性的。この三尊、なかなか良かった。

・・・・という事で、展示してあった仏像は以上なのだが、何とも内容は素晴らしいものだった。午後のイベントの前座程度に考えていたのだが、結局はこっちがメインだったわけだ。詳細は記載しないが、欄間彫刻の展示がありこちらも素晴らしいものだった。政宗直筆の絵も良かったし・・・・ただ相変わらず「書」はねぇ、よくわからなかったなぁ・・・・最後に展示されてる三日月を横にしたような政宗の兜には萌えた!


NHK放送博物館 8Kスーパーハイビジョン「千体仏の小宇宙~京都 三十三間堂~」
ほうそうはくぶつかん入館日:2016/10/2
所在地: 東京都港区入館料:無料

こちらが本来のメイン・イベント。

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イベントは2部構成。
①アーティスト TETTAさんによる講演(1時間)
②8Kコンテンツ放映「千体仏の小宇宙~京都 三十三間堂~」(30分)

①の
講演は前半がTETTAさんの作品紹介、後半が仏像の種類の紹介・・・・後半はうかつにも寝てしまったけど。TETTAさんは初めて知ったのだが、内容を伺ってたら観音メークを千人やった人という事で、Twitterでもフォローしてる方だった。仏像にまつわる作品やパフォーマンスをやっていて、雲中供養菩薩の姿に現代の服のデザインを当てはめてみたり、菩薩の恰好をして街を歩いたり、好き嫌いはあるかもしれないがとにかくわかりやすい表現だと思った。

②のコンテンツは映像はさすがにキレイ、内容も
三十三間堂の空撮や、湛慶の540号尊のフォーカス、長寛仏160号尊の下から上へパンした映像あたりは良かったかな。ただ、スタッフと思われる人がカメラで撮影をしていて、ピント合わせのたびにカメラから出る赤外線がスクリーン上に照射され色味がおかしくなったり、シャッターがカシャカシャうるさかったりひどいものだった。また、音響が所々音飛びしていてこちらも少々不快。映像を見るシアターの割には座席が階段状になっておらず、パイプ椅子を並べてあるだけなので前の座席の人の頭でスクリーン下のほうが見えなかったり・・・・まぁ、無料ですから・・・・所詮こんなもんでしょう、と割り切るしかない。無料は高くつくなぁ・・・・今後ここに来ることはまずないだろうけど。


結局、わざわざ時間をかけて何をしに行ったかよくわからなくなったが、瑞巌寺の秘仏が見れたので良かった、という事で。