午後の部の拝観開始。まずは前日に思い立って拝観予定に組み入れた大報恩寺。

大報恩寺 (千本釈迦堂) 
だいほうおんじ (せんぼんしゃかどう)宗派: 真言宗智山派拝観日:2016/8/14
所在地: 京都府京都市上京区山号: 瑞応山拝観料:600円

毎年お盆の時期には精霊をお迎えする六道まいりが行われている。この期間、本堂の秘仏本尊が開扉されるとの情報を見てやってきた。

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本尊は行快・作の釈迦如来、実仏はまだお会いしたことが無い。本堂に入ると正面厨子の扉が開いている。はやる気持ちを抑えながら、お祈りして顔を上げると・・・・・堂内暗く、蝋燭の灯が衣部分を照らすのみでお顔はよく見えない。そんな筈はない、と眼鏡をかけたり単眼鏡で見たり色々試みるもやっぱりよく見えない。取りあえず諦めてその場でじっと釈迦如来と対峙・・・・しばらくすると暗さに目が慣れてきたこともあり、釈迦如来の顔が薄っすら浮かびあがり、あの鋭い目付きだけは何となく感じることができた。石山寺・多宝塔の快慶仏の時と同様、見えづらかったが良しとする。

続いて霊宝殿。
六観音のうち如意輪観音はローマで開催中の日本仏像展に出張中でご不在。

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肥後別当定慶・作の六観音のうち千手観音は、湛慶・作の千体千手観音に雰囲気が何となく似てる。快慶・作の十大弟子のうち阿那律像は落ち着いた佇まいを見せ、表情が同じ快慶・作の地蔵菩薩に近しいように感じたが、帰宅後に画像比較してみるとそうでもなかった。

帰りがけ、寺内の掲示板。

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酷暑の中、バス待ちは厳しい・・・・ということでやむなくタクシーで三十三間堂へ向かう。タクシーの運転手に行先を告げると「どうやって行ったらいいですかね」と聞き返され困ったが、何とか無事に到着。

妙法院 蓮華王院 三十三間堂 
みょうほういん れんげおういん さんじゅうさんげんどう宗派: 天台宗拝観日:2016/8/14
所在地: 京都府京都市東山区山号: 南叡山拝観料:600円

この所、京都に来たら必ず訪問するのだが、堂入口付近の売店・靴箱付近が改修中で、靴をビニール袋に入れて持って歩かなければならない。これが意外とストレス。

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本来はハンズフリーでメモを取りながら千体千手観音の最前列の100躯(正確には96躯)を何周か見て回るのが恒例だが、今回は1周で出てきてしまった。自作の千体千手観音一覧860号尊 ⇔ 870号尊 が逆である事が確認できた。修正しておかないと・・・・

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京都国立博物館 名品ギャラリー/特集陳列 丹後の仏教美術
きょうとこくりつはくぶつかん入館日:2016/8/14
所在地: 京都府京都市東山区入館料:(年間パスポート)

いよいよクライマックスは京博・・・・・となるはずだったが既に6ヶ寺を巡ってる事もあり体力が限界、腰痛もしてきた。

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館内に入った途端、土砂降りの雨。三十三間堂をぐるぐる周っていたらきっとこの雨に打たれていた筈・・・・早々に移動してきて良かった。

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一番楽しみにしていたのは、湛慶・作の千手観音30号尊!ついに拝観が叶った。奈良博と同様に間近で見れるのも嬉しい。単眼鏡でお顔を見せて頂くと、かなりの傷があり痛々しい・・・・9躯の湛慶仏の中で一番厳しい表情。これで三十三間堂・千体千手観音の最前列100躯は全て拝観でき、感無量・・・・とは言え、全部覚えてるわけではないけど。

阿弥陀如来(浄土宗): 行快・作とみられる三尺阿弥陀。目付きが吊り目気味なところは正に行快仏
善導大師: 当初は口から阿弥陀仏が出てきていた痕跡がある、というところが面白い
不動明王: こちらも行快・作。いつか奈良博にある降三世明王と並んでるところを見たい

特別陳列「丹後の仏教美術」
千手観音
(縁城寺): 頭上が十一面でなく宝冠を被るところが珍しい。これが一木造りというのも凄い
阿弥陀如来(縁城寺): 小さい仏像だが慶派っぽい
如来金剛心院: 何ともゴツく厳しい顔付きで超・個性的
地蔵菩薩金剛心院): 康円・作の地蔵菩薩(ケルン東洋美術館蔵)と類似性ありで興味深い(※)

宮津市文化財HPに詳細記述あり

金剛心院は忍性が創建に関わっているようで、忍性の活動範囲の広さがうかがえる。


閉館時刻少し前に退館し、満員バスに揺られながら京都駅に戻る・・・・ここで今回の仏旅は終了。この日は7ヶ所を巡ったが、正直なところ詰め込み過ぎ。正法寺と大報恩寺を追加してしまったので、他にしわ寄せがいってしまい、楽しみだった願徳寺と京博が今ひとつ消化不良になったのが残念。次回はもう少し大人の旅の楽しみ方を勉強しないと。

今回の仏旅で印象に残ったのは・・・・
★石山寺の秘仏本尊拝観
奈良博/京博で湛慶・千手観音を間近で拝観
東大寺・大仏殿の夜間拝観

ちょっと残念だったのは・・・・
▲快慶・大日、行快・釈迦は暗くてよくわからず
▲願徳寺 滞在5分でじっくり見れず(自分が悪い)
▲圓福院/大念寺 拝観できず(お盆時期は仕方ない)


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さらば京都。



〔注〕 記載情報(宗派・山号・拝観料・文化財指定・仏像配置・名称など)は個人調べなので間違っていてもあしからず