探仏記Ⅲ ~気まぐれ仏像探訪~

気が向いたら出かけてみようか・・・

『仏像入門~ミホトケをヒモトケ!』展@鎌倉国宝館

朝一から金沢文庫を目指して出発・・・・・が、到着したら休館日だった。

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しかたないので、お隣の称名寺でしばしボーッとしてみる。暑い日だが、木陰は微風が心地よい。
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仁王門ではまるで金剛力士に 「きちんと事前に調べて来い!」 と叱られているかのよう・・・・・
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ここで帰るのも何なので、久しぶりに鎌倉に行って見る事に・・・・金沢八景駅まで移動し、バスに揺られること30分。ひと山越えていざ鎌倉!


鎌倉国宝館 企画展 「仏像入門~ミホトケをヒモトケ!」
かまくらこくほうかん入館日:2016/8/12
所在地: 神奈川県鎌倉市雪ノ下入館料:400円

何年かぶりの訪問。
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目立つ看板だけど、人は殆どいない・・・・・鶴岡八幡宮とは同じ境内ながら対照的でここは静か

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仏像入門は以前にも来たことがあるけど、正直なところ鎌倉仏にはあまり興味が持てない。何故だろうと考えるのだけれど、やはり奈良・京都と違って洗練さが無いような気がする。まぁ、そこが逆に鎌倉仏の魅力なのかもしれないけど、武骨な感じがするのと、顔付きも独特の雰囲気がある。

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正直あまり期待はしていなかったが、侮ってはいけなかった。鎌倉は運慶を含む慶派も事績がある地域なので、時々ハッとするような仏像も存在する。この辺りには
明王院・不動明王、安阿弥様の三尺阿弥陀など慶派仏もいくつかある。

そして、今回は後半のエリアにあった個人蔵の三尺阿弥陀が実に素晴らしかった。衣文の截金模様が大柄でくっきり残っている。鎌倉大仏にも少し似て
面貌端正、写実性があり衣文の雰囲気も快慶風だと思うが、何かが少し違う気もする。いずれにせよ逸仏であること間違いなし。図録を求めようとしたが見当たらず・・・・残念。

それ以外に気になった仏像をいくつか挙げると・・・・
■養命寺・薬師如来: 解説に宗慶作の保寧寺・阿弥陀仏との類似性ありとの事。そう言われれば似てるかも。
■十二神将: よく見ていくと後補作は質が落ちるのがわかる。当初仏は素晴らしい。
■北條時頼: 見ると実に本物っぽく秀作。上杉重房像よりこちらの方が好み。
■神武寺・不動明王: 小像ながら写実的。

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とにかく数は沢山あるので見応えはある。今回お気に入りの三尺阿弥陀は個人蔵なので今後拝観できる機会があるかもわからないから、もう一度くらい見に来ないと、と思った次第。


〔注〕 記載情報(宗派・山号・拝観料など)は個人調べなので間違っていてもあしからず  

観音の里の祈りとくらし展Ⅱ@東京藝術大学大学美術館

いつもなら鶯谷駅の南口を出て東博方面に向かうのだが、今日は北口から出て芸大に向かう。途中に寛永寺の境内を通ったらたまたま根本中堂が開堂してたので寄ってみた。

 寛永寺  (かんえいじ、天台宗別格大本山) 2016/7/24
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根本中堂に来たのは5年ぶりくらいか。堂内は10人程人がいたが、入れ代わり立ち代わりで割とゆったり過ごせる感じだった。注目は本尊の左右に配置されてる十二神将。江戸期の作のようだが、遠目にみても写実性があり素晴らしいと感じた。是非、間近で拝観したいものだ。
※十二神将の画像: 台東区の文化財(寛永寺・十二神将)



続いては本日のメインイベント....

 東京藝術大学大学美術館  2016/7/24
観音の里の祈りとくらし展Ⅱ-びわ湖・長浜のホトケたち- 

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館内に入り3Fへ移動、所狭しと仏像が並ぶ様は圧巻。

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平安期の素朴な像が多かったように思うが、中には鎌倉期の写実的作風の像もありバラエティに富んでいる。個人的に気になったのは以下の像。

舎那院・愛染明王: 一番期待していた像だが、期待に違わない完成度。今回一番のリアル仏。
浄信寺・阿弥陀如来: 行快作の三尺阿弥陀。ここで行快仏が見れるとは!小振りながら秀作。
大吉寺・阿弥陀如来: 隣にあったこの像も快慶っぽい作風。衣文の金箔が印象的。
阿弥陀寺・阿弥陀如来: 快慶風とは異なる三尺阿弥陀。ガッチリした体躯。
医王寺・十一面観音: 前日にTV見仏記で見たばかり。衣文の彫りがかなり凝ってる。
知善院・十一面観音: 慶派仏師作と思われる。小仏ながら存在感あり。
徳円寺・馬頭観音: なぜか両足の爪先を上に向けてて、一体どうやって立ってるんだろうと....
岡本神社・十一面観音: 珍しい六臂形の十一面。顔の木目が模様にも見えて美しい。 正妙寺・千手千足観音みうらじゅん氏の推し仏。かなりの小振り、非常に細かい造り。

挙げればキリがないのでこの辺で。更に奥へと進むと、今回のポスターに採用されてる観音寺の伝千手観音が中央に。


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観音寺・伝千手観音
十八臂形のため准胝観音なのではないかと。手の表情がとても豊か。
阿弥陀寺・聖観音: 非常に完成度が高いと感じた像。隣の阿弥陀と雰囲気は似てるがあちらは素朴。

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40躯ほどあるので、1躯1~2分で見て回っても1時間はかかる計算。結局次の用件もあるため1時間半で切り上げ。東博を横目に急いで上野駅に向かうが、途中長浜繋がりでこちらにも立ち寄り。


 びわ湖長浜 KANNON HOUSE  2016/7/24

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中には先客が一人、ただ緊張した空気はなくリラックスできた。前回はカップルがど真ん中に陣取っていて前を通るのが躊躇われたのもありすごく居心地が悪かった事を思い出す。今回お出ましになられてたのは尊住院の聖観音、長浜仏はどの像も雰囲気が似通ってる気がする。そういえば前回展示されてた宝厳寺・聖観音は「観音の里・・・」展にも展示されてて、改めて端正な容姿である事が確認できた。前回は緊迫した雰囲気であまりきちんと拝観できなかったんで。

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今日の拝観はどれも充実してた!

伊勢原・宝城坊(日向薬師)

急に思い立って日向薬師に行ってみる事に。


 宝城坊(日向薬師)  (ほうじょうぼう、高野山真言宗) 2016/7/18
参道の最後の階段を上り切ったところで本堂が見えた!修復用の覆いが既に取り外されている。新しく葺きなおされた屋根、柱の朱色がドギつくなく目に優しい。扉は黒字に朱色の模様が入っていてデザイン的にもGood!扉が全て閉まっているところを見たのは初めてかも。建物はほぼ完成、この後外構工事が続き11月に竣工との事で楽しみ。
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アングルが異なるが、以前の本堂との違い。屋根が滑らかというか・・・・
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いつも通り宝殿で仏像を拝観。受付の方が冊子を渡してくれるのだが、毎回もらってるので丁重にお断りしたところ、もうすぐカラー版ができるんだけどね、と言われていた。本堂リニューアルに合わせて色々準備されてるようだ。定智本に近い十二神将も久々に拝観。ところが、せっかく自分で作った定智本と十二神将像の比較画像を持参し忘れたのと、スマホの電波が弱くて自分のブログの画像も見れないという状態で、結局きちんと確認できず・・・・また来た時にでも。

参道下の駐車場脇の田んぼ・・・小学生の頃、祖父母のいる田舎に行ってた頃を思い出す。参道の石造の不動明王は初めて気付いた。木陰から空を背景に見る本堂、彩りを取り戻した獅子・象の彫刻・・・・わずかな時間だったが「夏休み」を感じる事ができた。
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本堂落慶の際にはまた訪れたい。
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