探仏記Ⅲ ~気まぐれ仏像探訪~

気が向いたら出かけてみようか・・・

満願寺・菩薩像は運慶作か?

昨日拝観した満願寺の菩薩立像。慶派の作で間違いない。寺伝では運慶に造像依頼したとのこと。果たして運慶作なのか・・・

運慶仏の中でも作風の似ている浄楽寺の観音菩薩と並べてみる。
満願寺像は「菩薩」となっているが、蓮華の持ち方などが浄楽寺像と同じなので観音菩薩である可能性は高いと思う。
bosatsu

一見すると2躯はそっくりだが、満願寺像のほうがよりふっくらとした顔つき(ちなみに玉眼嵌入)、浄楽寺像のほうが衣文線が細かい、など異なる点もあり。浄楽寺像のほうがより細かい仕事をしているようにも思えるが・・・・・運慶作でなかったとしても、一級の慶派仏師の作であることには間違いない。

さて、誰の作なのか?

横須賀・満願寺

満願寺
3月14日~16日の期間で横須賀の満願寺で春の文化展が開催されているので初めて訪ねてきた。途中渋滞もあり車で2時間ほどかかった。
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境内は割とこじんまりした感じ。本堂では東洋蘭展などが開催されていた。

目的はこちら。

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中に入ると・・・・
4躯の仏像

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中央の2躯は想像してたより大きく、堂々とした体躯でもの凄い存在感、状態もかなり良い。数分後にご住職の法話が予定されていたため、中にいる方が全員着座している状態で、立って見てると若干浮いてる感じ。さっと見た後に地蔵菩薩の前くらいに陣取る。ご住職の法話(結構長くて15分くらい?)の間はずっと中央の菩薩・地蔵菩薩を交互に見ていた。法話ではこの2躯について「運慶」というキーワードも出てきたが、恐らく慶派仏師が造像したことは間違いない(ただ運慶ではないように思う)。浄楽寺に運慶仏が5躯あるが、それらに負けず劣らず素晴らしいと感じた。

両脇の不動明王・毘沙門天は画像で見た限りでは線が細く若干表現が稚拙と感じていたが、実仏はそんなことはなく、浄楽寺の不動明王・毘沙門天と等身くらいで照明にあたって玉眼がキラキラしており、こちらも存在感のある良仏であった。2時間かけて来た甲斐あり。

ちなみに今年は三浦三十三観音の本開帳(12年に一度)で、4月18日~5月18日の期間も拝観可能とのこと。また法話の中でご住職が話されていたが、BSで満願寺が紹介される。
わが心の聖地~思いの道 願いの道~長谷寺・満願寺(神奈川)
BS日テレ 2014年03月18日 20:00~20:54

世田谷観音

世田谷観音
毎月28日は不動明王の縁日。
世田谷観音では護摩供が厳修される。

4年2カ月ぶりに訪れた。
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14時から本堂で読経が始まったが、今回は外で待機。
軒にある龍の彫刻を眺めてた。
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20分ほどして今度は六角堂に移動して護摩が始まった。
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前回来た時は堂内で初めての護摩を体験したが、今回はこちらも外で待機....
本当は中に入りたかったけど。15時過ぎくらいに終了。

その後、焼香してから奥の仏像を間近で拝観できるようになる。ここから堂内に入り、いよいよ不動明王と八大童子とご対面。
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素晴らしい。壮観。

仏像に詳しい方が真ん中で解説をしていて、運慶の四男である康勝の息子・康円の作であること、顔が丸くて目に玉眼を用いているのは平安後期から鎌倉初期の特徴であること、など語っていた。康円が康勝の息子であることが通説だが、私見としては諸説の中で運慶次男の康運の息子、しかも康運は「肥後別当定慶」なのではないか、という説が気に入っていてそれだといいな、と勝手に思っている。(ちなみに自作の慶派系図はコチラ

康円は東博蔵の文殊菩薩および従者も残存しており比較的数が多い。運慶・湛慶に比べると力動感が失われてる、などと評されるが、康円らしさということでいいのではないかと思う。

今回、久々に八大童子を拝観して、僧形の清浄比丘の截金模様がきれいに残っているのがわかった。他の像も薄っすらと模様が見えており、護摩の煤によって像が黒ずんでいるため実際にはかなりの模様が残っているのではないかと思う。残念なことに像に照明があたっていないため、表情や細かいところが見えにくい。是非、一度博物館で展示する機会を設けてもらいたい。


高野山にある運慶作の八大童子と並べると.... (左側:高野山像)
8dai
双方素晴らしいが、各キャラクターが少しずつ異なるのが興味深い。
(高野山像の
阿耨達・指徳童子は後補で運慶作ではない)


そういえば、秋には 『高野山の名宝(仮)』展が予定されてる。こちらも楽しみ。
suntorym_kys
 
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