探仏記Ⅲ ~気まぐれ仏像探訪~

気が向いたら出かけてみようか・・・

快慶…三尺阿弥陀の貌(改)

前のブログで『快慶…三尺阿弥陀の貌』というのを書いた際は自分の好きな3躯を比較したのだが、今回は全部並べてみた。


快慶作と言われてる仏像は17躯、
造像年が判明している6躯は初期(安阿弥)・中期(法橋)・後期(法眼)で2躯ずつ。(Web調べ、造像年・像高はWikipediaおよび各仏像紹介記事などを参照。)
kaikei-annami
<クリックで拡大>


・顔は時代と共に以下のように変遷してるように思える
 初期は顔が四角く、目は吊り上がっている(遣迎院・知恩寺像など)
 中期は顔が少しシャープになり、洗練度が高くなった(東大寺・興善寺像など)
 後期は顔が丸く、目も優しくなった(光林寺・光台院など)

・像高でみると、三尺(90cm級)なのは興善寺像1躯のみ、他は100cm級×8躯、80cm級×8躯

・個性的なのは・・・・・
 安養寺像はワイルド顔
 遍照光院像は目力が強い

 東寿院像は肉髻の盛り上がりが低い


これだけ沢山あるのだが、今まで見たことがあるのは4躯のみ。常時拝観できるところがほぼないというのも残念なところ。下記の記事によると滋賀の圓常寺では今公開中のようだが・・・・

kiji


満願寺・菩薩像は運慶作か?

昨日拝観した満願寺の菩薩立像。慶派の作で間違いない。寺伝では運慶に造像依頼したとのこと。果たして運慶作なのか・・・

運慶仏の中でも作風の似ている浄楽寺の観音菩薩と並べてみる。
満願寺像は「菩薩」となっているが、蓮華の持ち方などが浄楽寺像と同じなので観音菩薩である可能性は高いと思う。
bosatsu

一見すると2躯はそっくりだが、満願寺像のほうがよりふっくらとした顔つき(ちなみに玉眼嵌入)、浄楽寺像のほうが衣文線が細かい、など異なる点もあり。浄楽寺像のほうがより細かい仕事をしているようにも思えるが・・・・・運慶作でなかったとしても、一級の慶派仏師の作であることには間違いない。

さて、誰の作なのか?

横須賀・満願寺

満願寺
3月14日~16日の期間で横須賀の満願寺で春の文化展が開催されているので初めて訪ねてきた。途中渋滞もあり車で2時間ほどかかった。
BlogPaint

境内は割とこじんまりした感じ。本堂では東洋蘭展などが開催されていた。

目的はこちら。

0315 (3)
 
中に入ると・・・・
4躯の仏像

mngnj
 
中央の2躯は想像してたより大きく、堂々とした体躯でもの凄い存在感、状態もかなり良い。数分後にご住職の法話が予定されていたため、中にいる方が全員着座している状態で、立って見てると若干浮いてる感じ。さっと見た後に地蔵菩薩の前くらいに陣取る。ご住職の法話(結構長くて15分くらい?)の間はずっと中央の菩薩・地蔵菩薩を交互に見ていた。法話ではこの2躯について「運慶」というキーワードも出てきたが、恐らく慶派仏師が造像したことは間違いない(ただ運慶ではないように思う)。浄楽寺に運慶仏が5躯あるが、それらに負けず劣らず素晴らしいと感じた。

両脇の不動明王・毘沙門天は画像で見た限りでは線が細く若干表現が稚拙と感じていたが、実仏はそんなことはなく、浄楽寺の不動明王・毘沙門天と等身くらいで照明にあたって玉眼がキラキラしており、こちらも存在感のある良仏であった。2時間かけて来た甲斐あり。

ちなみに今年は三浦三十三観音の本開帳(12年に一度)で、4月18日~5月18日の期間も拝観可能とのこと。また法話の中でご住職が話されていたが、BSで満願寺が紹介される。
わが心の聖地~思いの道 願いの道~長谷寺・満願寺(神奈川)
BS日テレ 2014年03月18日 20:00~20:54

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