探仏記Ⅲ ~気まぐれ仏像探訪~

気が向いたら出かけてみようか・・・

池上本門寺~KANNON HOUSE~上野動物園(五重塔)

夏休み中は雨予報の日が多く、なかなか出かけられず.....そしてもう休みも終わり。今日は晴れ間も出そうなので出かけてみた。塔を見に行くのに横浜駅から南に向かって三渓園に行くか、北に向かって池上本門寺に行くか迷ったが、三渓園はバスで20~30分かかるようなので今回はパス。蒲田で東急池上線に乗換え、初めての池上駅へ。

改札を出るなり池上本門寺。案内図を見ると境内が広そう。

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寺までのルートは特に調べてなかったが、本門寺通りという道を歩いたら数分で到着。


池上本門寺 
山号長栄山
宗派日蓮宗大本山

門を抜けるとまずは階段。

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上りきったところに仁王門、そして大堂(たぶん本堂に相当)

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朱色の金剛力士がお出迎え。

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大堂で日蓮上人(たぶん)にお参りした後、少し手前に戻って東側に進むと、しばらくして目的の五重塔が現れた。


■五重塔(重要文化財)
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塔については別途記そうと思うが、南側と西側の二面が一般道に面しており、かなり車の往来があるため撮影しづらい。また、正面が西側になるが、周辺の木々の枝が写りこんでしまうため、全景がうまく撮れない。ちなみに上の画像は南側の道路から撮影。

思ったより小ぶりだったが、全体は赤色基調で、蟇股(かえるまた)と呼ばれる梁と桁の間にある部材は十二支の彫刻に色彩が施されたもの。初層の窓に相当する部分は四面とも連子窓ではなく板張りで、何かの模様が入っているがこれが何なのかはわからなかった。

続いて墓所沿いの道路を北に向かい、途中から西に折れて大堂の後ろ側を通って階段を下りると、別の墓所に入っていくがそこに忽然と宝塔が現れる。五重塔と逆で、こちらは想像よりも大きくてびっくりした。てっきり背丈の倍くらいの大きさかと思っていた。


■多宝塔(重要文化財)

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多宝塔と呼ばれているが下半分が円筒状になっている、いわゆる宝塔タイプの塔。こちらも赤色基調で軒下の組物が極彩色で彩られており大変美しい。


この後、池上駅に戻り、蒲田経由で上野へ向かう。


びわ湖長浜 KANNON HOUSE

来るたびに緊張する場所。何となく監視されてるようで、しかも静かなのでいつも早く出たくなる。しかし、わざわざ来られた観音様を拝観したい、という欲望との葛藤。

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今回も5分といなかったと思う....次に上野公園に入り、東照宮参道から旧寛永寺の五重塔を撮影するが、どうやっても全景は無理。

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ということで、それならと、思い切って動物園の中に入ってみた。600円払って.....


東京都恩賜上野動物園

上野動物園の中に入るのは本当に何十年ぶりか、確か小学生の時以来なのでは.....年がバレる.....入口から左手の方に進むとすぐに塔が見えてくる。塔周辺は手前にカフェのようなものと、動物が1~2いるだけの閑散区域のようで人もまばら。外国人は立ち止まって撮影していくが、日本人は大半がスルー。

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塔は白鳥のいる池に囲まれており、柵の中に入れば外周を巡れるようになっているが、入る人はいない。従ってほぼ独占拝観状態。

■五重塔(重要文化財) ※旧寛永寺

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やはり塔全体が見れるとテンションが上がる。本門寺同様に赤色基調で蟇股は彩色十二支だが、欄干や軒材が黄色で彩色され、金具も金色に輝いており、より豪華な印象を受ける。初層は連子窓がついている。

都内には国の文化財に指定されてる塔が全部で4基。うち、3基は今日見たもので、もう1基は椿山荘の三重塔(登録有形文化財)。1日でいっぺんに見れてよかったが、奈良・京都にある古塔とは趣が異なり「新しさ」を感じる。それにしても旧寛永寺の塔は動物園が管理する意味がわからない。できれば東照宮の参道から入れるようにしてもらい、動物園とは分離する事を望む。そうすればもっとこの塔の良さが認識されるのではないかと。(もしかしたら人があまり来ないので文化財保護の観点からはいいのかもしれないけど.....)

この後、東博に寄っていこうとしたが、夕方から雨予報(しかもかなりの強雨)だったので早々に帰宅の途についた。

『タイ』展@東京国立博物館

(記載日:2017/8/17)

夕刻から東京で友人と会うことになったため、その前に東博へ。さっそくタイ展開催中の平成館に向かうも、途中の資料館が開館中でフラッと立ち寄ってしまった。仏塔関連の書籍をいろいろ確認して30分くらいいたので、残り滞在できる時間が......

東京国立博物館

日タイ修好130周年記念特別展「タイ~仏の国の輝き~」

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以前からポスターは見ていたのだが、前知識はほぼ無し。仏像展示も多そうなので、何か感じ取れるものもあるだろうと中へ入ってみた。お盆休みで混んでるかと思いきや、一部のショーケースで人だかりがあるくらいでだいぶ余裕があった。

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日本の大乗仏教は釈迦の世界観を拡大していったため無数のキャラクターが生み出されバラエティに富んでいるが、タイ仏教は上座仏教で釈迦の教えがすべて。キャラクターも釈迦以外では基本的には悟りを得る前の菩薩がいるのみ。一部ヒンドゥ教の他宗キャラも交じっているが、とにかく釈迦なのだ。それらは自分が知っている日本の釈迦の姿ではなく、先端の螺髪部分を髻のように高く結い上げ、細身の体躯。お顔もアルカイックスマイル以上に微笑んでいるように見える像もあり、根本が同じ教えとはいえ、国や伝来ルートで受け止め方が大きく異なるという事がよくわかる。

....と偉そうに書いてはみたのだが、正直なところピンと来なかった。印象に残ったのは?、と自問するも今ひとつ思い出せない。日本の仏像と違って、白毫がなかったり、印相が違っていたり、衣が薄かったりというのはあるのだが、それ以上に感じる事ができなかった。時間の関係で駆け足で見て回ったのもあるのだが、最後まで鑑賞のポイントをつかめなかったのだと思う。出てから「みうらじゅん×いとうせいこう」の音声ガイドを借りて回ればよかったと後悔。出口のところで音声ガイドを返却してた人が、係の人に「ガイド面白かったですよ」と言ってたので余計にそう思う。次に行く機会があれば、ガイドを聞きながら回りたいと思う。


総合文化展

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時間がなくなってきたので、本館11室のみ駆け足で。ここに来るとメンバーはいつも異なるけど、気持ちが落ち着いてホッとする。

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ひと通り撮影可の仏像の写真を撮って回った。

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〈クリックで拡大〉

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願生寺・阿弥陀如来を様々な角度から

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阿弥陀仏3躯のお顔を比較。

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楽しそうなお二方。

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前半に展示されてた三尺阿弥陀は寄贈仏で東博所蔵となってるが、今回初めて見た気がする(過去に見てたりして....よくあるけど)。80cm級のサイズで、小さい方の三尺阿弥陀仕様。かなり状態がよく、快慶仏でいえば後期の衣文スタイルに似通っている。

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顔付きは快慶仏に近しい気もするが、よく見るとやっぱり違う。

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駆け足拝観だったので、大した感想もなく.....今回は記録までということで。

訪塔記

以前から仏塔には興味を持っていたはずなのだが、いつの間にフェードアウト。先週、奈良に行った際に興福寺の五重塔・三重塔、談山神社の十三重塔、薬師寺の西塔(三重塔)を見てきて、改めて塔に魅力を感じ始めた(薬師寺・東塔は残念ながら改修中)。仏像と違って写真が撮れるのもいい。これまでどんな仏塔を見てきたが(実際には大して集中して見てないとは思うが)これまでのログから確認してみたところ、結構色々見てる事が判明。画像ファイルが残ってなかったり、撮影し忘れてるところもありそうだが、取り合えずあるものを並べてみた。

■ 国宝 ■重要文化財 ■登録有形文化財 ■地方指定文化財 ■無指定


五重塔

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法隆寺の五重塔は別格。東寺・興福寺はその高さに驚かされる、それぞれ京都・奈良のランドマーク。法観寺(八坂の塔)は遠目にも絵になる、こちらも京都東山のランドマーク。寛永寺の塔は上野動物園に入園しないと近くで見れないのがネック、未だに柵外からしか見たことがない。だいぶ前になるが、羽黒山に行った際に五重塔を見てる筈だが、写真が見つからず。国宝塔は全部見てみたいなぁ、まずは醍醐寺・五重塔から行ってみようかな。



三重塔

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三重塔は全国に一番沢山あるようで、見た数もそれなりにあった。ただ、あまり印象に残っていなくて、そう言えばあったなぁ、というものが多い。浄瑠璃寺の塔は池の対岸からチラッと見えるのがいい。薬師寺の東塔・西塔は完成度が高い。一見六層あるように見えるが実は三層構造でれっきとした三重塔の仲間。



多宝塔

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多宝塔は二層目の円形が美しく昔から好きな塔。一層目の屋根の幅や反りとのバランスで個性がでる。一番、楽しみにしていた高野山・金剛三昧院の多宝塔は、訪れた時にたまたま改修中で覆いの中、残念。金剛三昧院の塔と双璧をなすといわれる石山寺の多宝塔も素晴らしい....ただ、中の快慶仏見たさが優先してしまい、塔自体あまりじっくり見てこなかったのが悔やまれる。高野山の根本大塔は新しいがスケールが大きく、一見の価値あり。高野山は仏塔が沢山あって塔巡りするのも楽しい。



その他の塔

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最後は「規格外」の塔。一部は塔に分類してよいかわからないが....。先日見てきたばかりの談山神社・十三重塔はバランスが素晴らしく美しい。海老名にある旧相模国分寺の復元七重塔。1/3スケールという事で実塔がこの3倍の高さだったのは驚き、難しいだろうけどいつの日か実物大で復元してもらいたい。1970年に大阪で開催された日本万国博覧会で東大寺の七重塔が再現され、残念ながらその塔は解体されたようだが、相輪が東大寺に寄贈され境内に設置されてる、これは何度か見ている。

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せっかく塔があるのに見てこなかった事もある。例えば高野山・光台院は裏手に多宝塔があり気付かなかった。善光寺でも塔があったはずだがスルーしたようだ。今度はあるものは必ず見てこなければ!

以前に購入した『日本の名景 塔』の巻末に掲載されている全国の塔一覧を参考に地図を作ってみた。
〈画像をクリックするとGoogle Mapに移動〉

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(9月2日追記:塔の画像はこちらにアップ ↓ )

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それにしてもひどい写真ばかりでがっかり。今度は少し時間をかけて納得いく写真を撮ってこようと思う。
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