探仏記Ⅲ ~気まぐれ仏像探訪~

気が向いたら出かけてみようか・・・

『仁和寺』展、ふたたび


増上寺

昼から知人と芝付近で食事を共にし、その後増上寺へ。

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三解脱門はいつ見ても素晴らしい。先日の雪の日には川瀬巴水の「芝増上寺」みたいになったのかな。

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雨が降ってきたので、近くのホテルでお茶をする事に。結局、夕刻までお茶をしながら長話.....


東京国立博物館

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知人と別れた後は、18:00頃から東博入り。まずは本館の3室と11室を軽く拝観。

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平成館
特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」

続いて、2度目の仁和寺展へ。ロッカーに荷物を入れようと思ったら空きがほとんどない....という事は混雑している....嫌な予感

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中に入ると案の定、人だかり。せっかく寒い日の夜に来たものの、やはり皆同じ事を考えるもんだ。葛井寺・千手観音と、仁和寺・薬師如来のダブル秘仏が公開された最初の週末という事もあり、かなりの賑わい。結局、レイアウト図を作ってしまったのだが、第1会場入ってすぐに超小仏である、仁和寺・薬師如来が現る。ガラスケースを人が列をなして取り巻く様は、さながら曜変天目茶碗でも展示されてるような感じ。自分は少し離れたところから単眼鏡でジロジロ眺めさせてもらった。光背や台座まで細かく彫刻されており、特に台座の周囲を十二神将が取り巻いているところまで表現しているのには感心。

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後半のクライマックスである葛井寺・千手観音にも多くの人が群がっていたが、こちらはそれなりに大きさがある像なので、遠目から見ても近くで見ても良し。後ろ側に回り込むと、放射状に伸びる千手が実は3~400手くらいは前面からでは見えない事がわかる。そして一手一手、指先の形が異なり、単一に造られているわけでない事もポイント。お寺で拝観したのはもう10年弱ほど前の事になるが、その時は厨子の扉の枠幅が狭く、像の全容が見れないのが残念だった記憶がある。今回は360度、どの角度からも見れるので得難い体験ができた。

観音堂の再現空間は相変わらずカメラで撮影する人々でごった返していた。今回はカメラを持参したものの、ロッカーに置き忘れてしまい、結局スマホのピンボケ画像が2枚ほど撮れただけだった。その代わり、仏像配置はしっかり確認してきた。像自体は割と新しめという事もあってか、あまり感想がないのだが、観音堂は通常非公開だそうなので疑似拝観できた事は良かったのではないかと。

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結局、人の多さに自分の方が参ってしまい、1時間半ほどで出てきてしまった。二度も行ったのに、二度とも消化不良な感じになってしまった。北風の強い中を、トボトボと帰路につくのであった。図録を買い忘れるというおまけ付き。

金沢文庫の『運慶』展


金沢文庫

特別展「運慶―鎌倉幕府と霊験伝説―」

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久々の金沢文庫。

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昨年、東博で開催された運慶展は、結局1回しか行けず、若干消化不良気味。

結局、レイアウト図を作ってしまった。これはもう性(さが)だな....


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今回のお目当ては、ズバリこの梵天

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運慶仏の中で唯一未見だった。昨年の運慶展で来ていた同じ瀧山寺の聖観音、そしてこの梵天。非常に良く出来ているとは思ったが、正直なところ彩色が好きになれない。像全体が軽く見えてくる。しかし、当初像も出来栄えは異なるだろうが彩色されていただろうし、金や色が剥落している仏像を見慣れているので、もしかしたら当初像とはいえ彩色されてるとあまりピンと来なかったりするのかもしれない。

他にも快慶様の教恩寺・阿弥陀三尊、宗慶の保寧寺・阿弥陀三尊、実慶の大日如来勢至菩薩と、慶派ずくしのラインナップは良かった。東博では見逃した瑞林寺・地蔵菩薩も久々に拝観できたし。ただ、けっこう混雑していて、それだけでもうあまり長居したくない感じになってしまい、3周りしたくらいで出てきてしまった。

帰り道はお決まりの称名寺境内を通って.....

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光明院。ここにあの大威徳明王があったのか....

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という事で、大した感想もないのだが、出来れば空いてる時にもう一度来たいものだ。これから空く事はないだろうけど。

『快慶と安阿弥様』と『仁和寺と御室派のみほとけ』

久々の仏像イベントを2つ。まずは清泉女子大学へ....女子大に行くなんてなかなかないからねぇ。ちょっと場違いな感じがしてしまう。

清泉ラファエラ・アカデミア
一日講座「快慶と安阿弥様」(講師:山本 勉氏)

まず、中に入って男子トイレがあったのでひと安心(笑.)。会場は自分を含めてミドルエイジ~シニア世代が大半を占めていたが、最前列には小学生の姿も。

山本先生が登壇され、まずは確定した快慶仏の紹介。全49軀(資料は47軀で2軀カウント間違え)と説明されていたが、実際には金剛院の深沙大将・執金剛神の2軀と、浄土寺・阿弥陀三尊が1軀でカウントされたいたので更に4軀加えて53軀になるかと思う。

これには昨年の奈良博・快慶展で「快慶作」とされていた正寿院・不動明王はカウントされていなかった。また、東大寺・金剛力士は阿形だけでなく吽形もカウント、大法恩寺・十大弟子は銘のある2軀のみカウントという条件であった。快慶の安阿弥様の仏像紹介まででだいたい前半が終了。

後半はその安阿弥様についての説明で、快慶展で割と確認できた内容のものが多かったのだが、特に注目したのは以下の2点。

●鎌倉時代は安阿弥様の作風が主流ではなく、江戸時代以降に浄土系宗派拡大と共に本尊・阿弥陀仏立像の大量生産で安阿弥様が採用され主流になった。鎌倉時代以降は三尺阿弥陀といえば、ずっと安阿弥様が採用されてきたと思い込んでいたので、少々面喰った。 ●2016年に三重県・安楽寺で快慶作の阿弥陀如来が新たに発見された。もちろん画像も映し出されたのだが、正直なところ、あまり快慶仏という感じはしなかった。ただ、この事実が1~2年前の事なのに自分の耳に入って来なかったこと、昨年の奈良博でも触れられていなかったことは衝撃的だった。まだまだ自分の快慶アンテナの感度は低いようだ。

有償のセミナーは初めてだったのだが、なかなか内容的には充実してて、また機会があれば来てみたいと思った次第。続けて東博へ。



東京国立博物館

仁和寺展 (2)

夕闇迫る東博に到着。激寒という事もあり、外にいる人はまばら。まっしぐらに平成館へ向かう。


平成館
特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」

まず、いつもなら会場のレイアウト図を作って掲載するのだが、正直ここ数年作成しても見返したことがなく、まったく参考にもなっていないので取りあえず今後は作るのをやめようと思う。そのうちまた記録しておきたい気持ちになったら作るかもしれないけど。

仁和寺展 (3)

第1会場は主に絵画・書跡・工芸が中心。

入るとまず宇多法皇像があるのだが、宝剣を持っていたのが印象的。そしてその絵で法皇が斜めにかけている袈裟の実物(?)が展示されているのも面白い。

その先にはこれからやってくる秘仏・小仏・国宝仏の薬師如来の展示スペースが準備されている。12cm.....その周囲を人垣ができる様子が容易に想像できる。これはきちんと見れるかわからないゾ。

ツイッターでも話題になっていた三十帖冊子、全帖公開が明日までという事もあってか、ここだけは列ができていた。しかも見る速度が遅くてなかなか列が進まず、途中から面倒になって、誰もいない列の先頭の先の展示から見ることにした。偶然だが、そこから空海の書になっていた。しかし、あんな小さな冊子に凄く細かい字....最初は文字を追っていたのだが、もう目が痛くなって途中で辞めてしまった。書はやっぱり良くわからん、たとえそれが空海のものであっても。

その先に「無双の大秘法、孔雀経法」と銘打ったコーナーがあったが、要は孔雀明王の真言を唱えれば、孔雀が蛇を食べて毒を除くように災難を滅してくれるらしい。現在、仕事でトラブル続きのため、是非この秘法を修得したいものだと思った(笑)。孔雀明王像は三面六臂で横の二面は横顔だったが怖い顔っぽかった。

続いて第2会場からは仏像が登場。

少し進むと撮影可能な観音堂再現スペースへ。本尊・千手観音を中心に脇侍が不動・降三世明王、そして二十八部衆風神・雷神と33軀が所狭しと並ぶ姿は圧巻。実際のお堂同等に構成されており壁画を配した須弥壇の裏側にも行ける。ただ、自分も含めて皆撮影してて、肝心な仏像をきちんと見れたかと言うと、実はあまり覚えていない。撮影に夢中になり過ぎた。

仁和寺展 (1)

続けて金剛寺・五智如来。周囲の四仏の目力がもの凄い。

その先には龍寶寺の清凉寺式・釈迦如来、何と言っても顔と手が大きい。

明通寺の深沙大将・降三世明王は静かな佇まいながら迫力あり、近くで見ると割と粗い彫りである事がわかる。

屋島寺・千手観音坐像は42手型ながら、全ての腕・持物が綺麗に残っており見応えある。

そして、葛井寺・千手観音の準備スペースを過ぎると、中山寺・馬頭観音。やっと出会えた、感慨深い。何せ若狭まではなかなか行けないので。多臂像ながらとてもバランスが良く、三面のうち中央面は頭上に馬、脇の二面は化仏をそれぞれ載せている。

最後は神呪寺・如意輪観音
片膝を立てずに組んでいるせいか、写真で見るよりもっと気だるい姿に映る。重心も向かって右側に大きく寄っており数ある如意輪観音の中でもかなり個性派。そして妙に艶めかしい。お寺で拝観したらまた違った印象になりそう。

会場を2周ほどしたのだが、時間は小1時間ほど。前週は仕事が忙しく夜遅い日が多かったので疲労がたまっており、正直なところ
だいぶ集中力を欠いていた。何を見ても何度見てもスッと入ってこないのだ。そんな日もあるさ....と今日のところは諦めて退館。17時ころから見だしたのだが、一部展示以外は人がまばらで絶好の拝観環境だっただけに残念。また来るべし。

11室をスルーしながら帰路へ着く。

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